北海道東部の弟子屈町と標茶町の境界付近、国道391号沿いの別荘地に円形交差点がある。
別荘地やニュータウンにありがちな宅地のシンボルとしての円形交差点ではなく、送電鉄塔を避けるための工夫である。磯分内線は摩周駅近くの弟子屈変電所から磯分内変電所への66kV送電線だ。この付近の鉄塔は1978(昭和53)年5月に建設されている。
空中写真では3件あるように見えるが、1件は2枝接続なので中央分離帯のようなもの、1件は3枝ながら中央島を周回させない構造なので、まともな円形交差点は1件だけである。その1件は3枝接続であるが回転方向は案内されていない。
この別荘地、造成完了(1993年)頃から10年間ぐらいだろうか、関東地区の電車内で温泉付き別荘の分譲広告を展開していたことを記憶している。現地住所の字名に「原野」が付くが決して原野商法ではなく、ちゃんとした別荘地である。分譲開始から30年ほどになるが、今でもオーナー専用のセンターハウスがあって入浴できたり権利購入者には温泉の配湯があるそうだ。
別荘地名称は
COZY = 居心地の良い(英語)
VERT = 緑(フランス語)
の造語と考えたが、本当はどういう綴なんだろう?どこにも表記がないのですよ。
路線 | 私道 |
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所在地 | 北海道川上郡弟子屈町熊牛原野 |
完成時期 | 1993(平成5)年 |
実走行日 | 2022-09-01 |
全景写真 | |
国道391号沿いにある看板。この表記のとおり、デベロッパーは道東で温泉掘削と温泉付分譲地を展開する大道開発だ。 南側の円形交差点のようなもの。これじゃあ、どれが中央島かわからんね。鉄塔が立っている場所がそれ。この鉄塔は北海道電力 磯分内線123号鉄塔。 拡大する コージィベール摩周南の円形交差点を南から眺める。残念ながら回転方向は示されていない。もっとも、ここを通行する車両は1日に3台あるだろうか? 拡大する 西から眺める。写真左のお宅の飼犬がしっかり仕事していて、落ち着いて写真撮影できなかったですよ。 拡大する 北から眺める。ちょっと殺風景に見えるけど、優良別荘地だと思いますよ。 拡大する こちらは2枝接続なので交差点ではない。立っているのは北海道電力 磯分内線121号鉄塔。 |