ハピアガーデン四季のまち

神崎川によって形成された三角州にある街、西淀川区中島。富永鋼業(その後大同製鋼、現在の大同特殊鋼)が進出したが空襲被害により長らく操業を停止していた。1971年頃~2005年頃にゴルフ場として利用された後、嵩上げしたうえで住宅地に変わった。

その北部は「ナピア中の島」(2006年分譲開始/富士ハウジング/273戸)になり、南側に隣接する土地は阪神電鉄が「大阪中島公園都市 ハピアガーデン四季のまち」(254区画)として開発、2010年から分譲を開始した。その中央部分に、明らかに住宅地シンボルとして配置されたロータリー交差点がある。

いずれの接続路にも規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」はもとより、警戒標識「ロータリーあり(201の2)」はない。中央島に手作りの標識を置いて右回りを誘導している。

2010年は円形交差点が最も作られなかった年のひとつであり、何の影響を受けて円形交差点を採用したのか街区設計者にヒアリングしたくてたまらない。

路線私道
所在地大阪府大阪市西淀川区中島1丁目
完成時期2010(平成22)年7月
実走行日2023-12-30
全景写真
ハピアガーデン四季のまちのロータリー交差点を東側から眺める拡大する
ハピアガーデン四季のまちのロータリー交差点を東側から眺める。おしゃれな街並みに見えるが、残念ながら部外者がここを通行することはほとんどない。
南側から眺める。電柱のエンドに支線はつきものだが・・・2010年の住宅地でも無電柱化されていない新規分譲地があったことを再認識する。無電柱化の推進に関する法律(2016(平成28)年法律第112号)制定の背景のひとつと言えるだろう。
西側から眺める。販売者のウェブサイト(当時)によれば私道負担はないとされているが、2024年7月時点で市道認定されていない。道路管理者が誰なのか、気になる。
ハピアガーデン四季のまちのロータリー交差点を北側から眺める拡大する
北側から。部外者が通行する想定はないから、どの接続路から外部に出られるか案内する必要がない。
中央島に置かれた手作り感あふれる右回り案内と郵便ポスト。中央島の植樹はサクラ。
街区入口の住宅地銘板(銘石)

このロータリー交差点はfrifri5さんから情報提供いただきました。