広島西飛行場跡(さらに昔は広島空港)近くの運動公園入口に円形交差点がある。
「広島県総合体錬場」として1941(昭和16)年12月7日に完成、戦後には広島カープ発足時のホームグラウンドになったことを始め、広島を代表する運動場である。開設当初から円形交差点が設けられていたことが過去の空中写真でわかる。
残念ながら右回りは案内されておらず、取材中にも逆走する車が少ないながらあり、ロータリー交差点とは言いにくい。
国土地理院空中写真で変遷を比較
赤丸が広島県総合グランド入口の円形交差点。青丸は観音新町一丁目の円形交差点。
当初は3枝交差点だったが、いつからか4枝交差点になっている。昔の写真の轍から推測するに、当初から「なんとなく右回り、逆走は不可ではない」運用だったようだ。
昔はそれでもよかったかも知れないけれど、少なくとも回転方向だけでも規制すべきだと思うのだが、どうだろう?
交差点情報整理
| 路線 | 市道西2区183号線/市道西2区176号線 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県広島市西区観音新町2丁目 [Google Maps] [地理院地図] [Mapion] |
| 完成時期 | 1941(昭和16)年12月 | 実走行日 | 2025年04月29日 |
現調レポート
広島県総合グランド入口の円形交差点を東側から眺める。回転方向は案内されておらず、「なんとなく右回り」が定着している模様。正面やや左の建物は広島県スポーツ会館(合宿所)だ。
南側(総合グランド側)から見る。ここを出て中央島を回らずに右折してゆく車が一定数ある。
西側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」はなく、規制標識「指定方向外進行禁止(311-B)」さえもない。
北側から眺める。中央島のオフセットが絶妙で逆回転での通行は心理的に難しい。
門に威厳がある。開設当初からこの姿だろうか?


