沿線の見どころとしては三徳山三佛寺 奥院(国宝 投入堂)と三朝温泉ぐらいしかない県道21号鳥取鹿野倉吉線。なんでこんな道路を作ったのかと訪問前から不思議に思っていた。事前情報をほとんど得られなかったので、いつ頃作られたのか手持ちの古い道路地図を見たところ、国道9号に「海水浴シーズン異常渋滞」のコメントとともに、県道21号鳥取鹿野倉吉線がぬけ道として「1.5~2車線」のコメント付きで案内されている。
海水浴シーズンの渋滞がいつ頃から顕著になったのかはわからないが、鳥取と倉吉を連絡する国道のバックアップ道路を確保する必要性が高いと判断されたのだろう。
かつては徒道だった経路に車道を開鑿することとして陸上自衛隊の協力により昭和34年に着工、幾度かの災害復旧を経て1973(昭和48)年11月8日に開通記念碑の除幕式が行われた。
猪子谷橋の600m西に「因伯佐谷峠開通之碑」が置かれている。揮毫は当時の鳥取県知事 石破二朗 氏(ゲル長官の父)である。
鳥取から西進すると佐谷川(さだにがわ)沿いに標高を上げ、山を一周して猪子谷橋を経て佐谷峠へ至る。のの字は長円を描き、最奥部には展望駐車場が設けられている。(ただし、現代では展望はほとんどない)
| 路線 | 県道21号鳥取鹿野倉吉線 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県鳥取市鹿野町河内 |
| 回転度 | 240度 |
| 完成時期 | 1971(昭和46)年03月 |
| 実走行日 | 2006年05月04日 |
(2006年05月04日撮影)


(2015年09月22日撮影)


- 参考資料
- 鹿野町誌 下巻(1995年5月/鹿野町)
- 渋滞ぬけみち京阪神道路地図(1991年3月/昭文社)

