JR西日本(北陸新幹線)・IRいしかわ鉄道の加賀温泉駅南口の駅前広場と県道292号加賀温泉停車場線をつなぐ地点にラウンドアバウトが設けられた。2024年3月16日北陸新幹線加賀温泉駅開業に向けた駅前整備事業のひとつである。
大型車両と小型車両の動線が交錯しないよう駅前広場をそれぞれに分離することを基本線に計画され、その接続点にラウンドアバウトを配置することとされた。
2017~2018年の検討では通勤通学等の一般利用客(自家用車送迎)・タクシー利用客・バス利用客を分離すべくラウンドアバウトを二連で設ける案が有力だったが、2018年5月の検討会でラウンドアバウトをひとつだけ配置する現在の案に固まった。
2021年12月に中央島として紅白の仮設防護柵(ハイブロック)を配置する形で暫定運用が開始された。中央島の工事はかろうじて北陸新幹線開業に間に合ったようだが、2024年5月に現地を訪問したときにはまだ駅前広場の整備工事中で正式供用開始にはなっていない模様。整備工事完了は2026年春が見込まれている。
路線 | 駅前広場/県道292号加賀温泉停車場線 |
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所在地 | 石川県加賀市作見町ヲ |
完成時期 | 2021(令和03)年12月暫定運用開始 2024(令和06)年02月15日公安委員会指定 |
実走行日 | 2024-05-03 |
全景写真 | |
拡大する 加賀温泉駅前ラウンドアバウトを南側(県道起点)から眺める。 「一般車・タクシー↖️ ↗️路線バス・送迎バス」と示される駅前は珍しいかも? 北陸新幹線加賀温泉駅の建設により、加賀大観音は「ちょこっとだけ」しか見えなくなった。しかし再開発の報道・巷談があるので、こうして拝めるのもあと僅かかも知れない。 規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」と警戒標識「ロータリーあり(201の2)」の順序が珍しい。警戒標識を手前に置かないと警戒の意味を為さないからだ。 拡大する 北西側から眺める。警備員がしっかり仕事をしているので路上に出て撮影することは憚られた。 東側から眺める。規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の向きが全部上下逆ですね。 拡大する 北陸新幹線加賀温泉駅下りホームから眺めるラウンドアバウト。新幹線は加賀温泉駅から金沢駅方面が上り、IRいしかわ鉄道は加賀温泉駅から金沢駅方面が下り(JR北陸本線を踏襲)。ややこしいぞ。 エプロンはゼブラペイントのみ。中央島に壁があるのでこれでいいのだろうが、換言すればスーパーフルトレーラーの進入を排除している。 そして、見慣れない私設標識。黒字に黄色の矢印はどういう意味だろう?共通認識はあるのだろうか?そして「環道優先」は警戒標識とともに標示するものではないぞ?警戒標識「ロータリーあり(201の2)」の向きも90度ずれている。 規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」に納入日は記載されていなかった。 暫定供用期間の様子(2023年5月28日撮影)工事で頻繁に用途入れ替えがあったから青看板に文字を描けなかったのだろうが、これじゃ滋賀県の県章だ。駅前に平和堂があるなら滋賀県だ、という説もあるが。(ウソです、そんな説はないです)暫定運用期間中は紅白の仮設防護柵(ハイブロック)を配置して中央島としていた。 あちこちに「環状交差点」と標記されていたが、この時点では公安委員会は環状交差点に指定しておらず、規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は設置されていなかった。万が一交通事故が発生していたら、とんでもなくややこしい事態になっていただろう。 |