長倉ラウンドアバウト

多くの人がイメージする「軽井沢」のずっと西、国道18号軽井沢バイパスがしなの鉄道(旧JR信越本線)と交差する付近で町道バイパスが国道に接続した。その国道合流直前にラウンドアバウトが設けられた。

中軽井沢(北東)方面から国道18号軽井沢バイパス上りに向かう交通と追分(南西)から中軽井沢方面へ向かう交通を安全に効率よく捌くことを目指してラウンドアバウトが採用された。しかし現実には追分から国道18号軽井沢バイパス上りに向かう交通が多く、また、ラウンドアバウトから国道までの間隔が30mと短いために車列が環道に及ぶ事態が頻発しているようだ。

もっとも、土日は軽井沢バイパス全体が交通量飽和状態になる時間帯が多いことの影響であり、ラウンドアバウトにしないほうがスムーズになるというわけではない。

交差点名称は公式には名付けられていないようだが、「借宿バイパスのラウンドアバウト」または字名を元に「長倉ラウンドアバウト」と呼ばれている。しかしながら、長倉は軽井沢町を大半を占める字名のため、適切とは言えないかも知れない。
下図は長倉の区域を示す。赤枠がラウンドアバウトが存在する「長倉古宿」、橙枠が「長倉借宿」、それらに隣接する緑枠が「長倉油井」、その他の黄枠を含めた全体が「長倉」だ。

路線町道借宿バイパス線/町道
所在地長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉
完成時期2018(平成30)年12月25日13時開通
実走行日2024-05-02
全景写真
借宿バイパスを東に向かって進むと、国道18号軽井沢バイパスをくぐる。青看板が意外に正確に道路線形を表現している。ところで、こういうカルバートの活線工事ってどんな手順でやるんだろう?
長倉ラウンドアバウトを北東側から眺める拡大する
長倉ラウンドアバウトを北東側から眺める。「にんじん」の配置が適切だと感じる。
長倉ラウンドアバウトを南西側(流出路)から眺める拡大する
南西側(流出路)から眺める。セブラを描き直したのは何の対策だろうか。
ラウンドアバウト流出から30mで国道18号に合流し、そこを一時停止規制しているため、このように車列がラウンドアバウトの環道まで延びる。
長倉ラウンドアバウトを北西側から眺める拡大する
北西側から。中央島に固定式のガードパイプ、視線誘導の反射材付き。このガードパイプを採用した事例って他にあったかなあ?
長倉ラウンドアバウト空撮拡大する
長倉ラウンドアバウト空撮。流出路(国道18号合流路)の短さを除いては、いい設計だと思う。
流出路には方面案内。
道歴板というか道名板。市町村道で設置されるのは珍しいかも。
軽井沢ならでは。浅間山の溶岩(たぶん)を中央島に敷き詰めている。
エプロンは一般的な構造。環道にレイングルーブを刻むのも珍しい。グルーブワンダリング性が高く、バイクにとっては怖さマシマシだ。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は2018(平成30)年10月31日設置のように読める。