虎ヶ峰交差点(ラウンドアバウト)

旧龍神村の南端付近の県道三叉路がラウンドアバウトに改修された。

大型車の通行を想定しない設計として当初の工期は2019(平成31)年2月~10月だったが、2018年度にセミトレーラーの通行を許可していたことが住民の問い合わせから判明し、2019年7月に工事を中断、設計見直しを経て2020年3月27日に供用が開始された。

当初の設計は外径27m、環道幅員5m、中央島直径12mとされていた。
中央島を小さくすることが検討されたが、減速せずに直線的に環道を通行する車両が増加することを避けるため、外径を32mに拡大する対応が取られた。

セミトレーラーの通行が許可された2018年度はラウンドアバウトの設計中か完了していたであろう時期であり、工事発注部門と許認可部門の情報連携が漏れていたのだろうか。

路線県道29号田辺龍神線/県道198号龍神中辺路線
所在地和歌山県田辺市龍神村柳瀬
完成時期2020(令和02)年03月27日供用開始
実走行日2024-05-04
全景写真
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点を北側から眺める拡大する
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点を北側から眺める。設置者が異なるのだろうが、青看板類を整理してほしかった。
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点中央島を北側から眺める拡大する
ラウンドアバウト中央島を北側から眺める。規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」が樹木で隠れそうな勢い。私設「ゆずれ」標識があるのだが隠れて見えない。年1回の剪定が必須だろう。
虎ヶ峰交差点を南側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点中央島を南側から眺める拡大する
中央島を南側から眺める。「右折禁止」の表現はいかがなものか。和歌山・高野方面へ進んではならないように理解する人がいるのではないか?「中央島を時計回り」とするしかないだろう。
西側から眺める。いずれの接続路の警戒標識・規制標識とも正しい向きで取り付けられている。
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点中央島を西側から眺める拡大する
西側から眺める。この接続路には分離島がない。流出車線の路面に方面案内がペイントされているが、これではわかりにくいのだろうか、地元和歌山ナンバーの兄さんから「南部(みなべ)はどっちに行ったらええんやろ?」と聞かれてしまった。正解は北西側接続路から流出するのだが、「和歌山・高野」じゃわからんのかも。
エプロン端部は既に崩壊している。結構な重量車が通っているということだ。これが過去から続いているとすれば、特車申請しないで通行している車両が多いのかも知れない。
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点空撮拡大する
ラウンドアバウト化された虎ヶ峰交差点空撮。外径拡大の設計変更により、この写真の向きで左側に交差点域が拡張された。