出会い橋

住民自治で有名?な安芸高田市(旧高宮町)川根地区と、同じく旧高宮町羽佐竹地区(小字原山)を結ぶ一般農道川根原山連絡農道が全線開通したのは2013年6月15日。この農道の川根側入口部分がループしている。2000(平成12)年2月に橋梁は完成したが、暫定供用開始は2006(平成18)年1月。6.6kmの道路建設事業期間が19年とは、随分息の長い話だ。(林道ハビ内谷線の長さに敵う道路はないだろうが)

車はほとんど通らないのに、こんな立派な道路を新設する必要があったのか?
と感じるのはやむを得ないと思う。広島県の事業評価監視委員会でも審議が行われている。→1999年 2004年
しかし、川根地区を訪れ、置かれた環境を知れば知るほど、この道路の必要性を実感する。簡単に言えば、他の道路はすべて狭隘なのだ。そして、2010年国勢調査で206世帯504人が住む街。

見た目V脚ラーメン橋か方杖ラーメン橋と思っていたが、PC斜材付π型ラーメン橋とのこと。
ネット上で「出会い橋」を検索したが、この橋梁の情報には辿りつけず。新しい橋なのに。

【参考】
川根地区が住民自治で有名になったのはなぜか?を知るため、次の2つの事例集を読んでおきたい。
総務省トップ > 政策 > 地方行財政 > 地域力の創造・地方の再生 > 地域力創造優良事例集 > 平成20年度優良事例集
VI コミュニティ > 2. 地域振興会を主体とした地域経営(広島県安芸高田市)

農林水産省ホーム > 組織・政策 > 農村振興 > 山村振興について > 山村の元気は、日本の元気-山村振興事例集-
【事例別ダウンロード】
課題3:都市との交流、移住・定住の促進
対策18:二地域居住・移住等の推進(特集事例18-1)1/2 2/2

路線一般農道川根原山連絡農道
所在地広島県安芸高田市高宮町川根
回転度285度
実走行日2015-09-21
全景写真
旧高宮町内を結ぶ全線2車線の道路はこの農道のみ。ここを道路管理の境界にしているということだと思うが、なぜ「出会い」なんだ?
出会い橋を原山側から眺める。
うむ。確かにループしている。
橋梁架設時に整備されたと思われる「あじさい公園」、しかし公園名を示すものなく、そもそも公園とわかるまでにかなり時間がかかる状態になっている。
あじさい公園からループ全景を眺める。が、植栽が伸び放題で・・・
橋歴板を見つけるべく近寄ろうとしたが、ムリ。
このような形式の橋名板は初めて見た。ただ、せめて完工年月は表記しておいてほしかったな。
施工は極東工業株式会社(現・極東興和株式会社)。ちなみにこの会社、大分県道51号鳥越峠橋近くの浜脇跨線橋を担当中。
橋梁に関する情報確認に際して、広島県農林水産局農業基盤課ならびに関連地方機関に多大なるご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。