吉備中央町 八丁畷交差点

平成28年第3回議会定例会(吉備中央町議会だより第45号)にて町長が「2016(平成28)年4月18日にラウンドアバウトへの改良を岡山北警察署へ要望した」と答弁したことで、設置に向けて動いていることが判明した。

質問者である石井壽富議員の

建設当時は南北の県道の交通量の方が多かったのが、時代とともに東西の交通量が増え続けている現状である

が全てを物語っているし、現地を訪問すると周辺に「この先交差点 事故多発」の立て看板が数多く打ち捨てられており、かなりの事故があったことがわかる。見通しがよいとともに道路が直線であるため、いわゆる十勝型事故が起こりやすい交差点なのかも知れない。

当初は2019(令和元)年8月1日供用開始が予定されていたが、何らかの事情により、正式供用開始は9月6日であった。しかしながら、Twitterを検索してみると8月中にはほぼ完成しており、規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」にもカバーがかかっておらず、環状交差点としての運用が始まっていたようだ。

歩行者の安全対策として歩行者横断点滅器(「ぴかっとわたるくん」等の名称で販売されている)が設置されている。そんなん付けるんならラウンドアバウトにせんでも交通信号機でええじゃろー、という声が聞こえてきそうだが、交通信号機は警察が設置するものであるのに対して、この点滅器は地元自治体が設置できる点が大きく違う。もちろんお値段も雲泥の差だ。実物を見るのは初めてだったので、車が接近していないことを十分確認してボタンを押してみたところ、大音響が響く! 近所迷惑になるのを恐れて押すのをためらわないだろうか、ちょっと心配だ。

路線岡山県道307号吉川槙谷線/町道極楽線/町道八丁畷白土線
所在地岡山県加賀郡吉備中央町吉川
完成時期2019(令和元)年9月6日正式供用開始
実走行日2020-09-24
全景写真
吉備中央町 八丁畷交差点を北側から眺める拡大する
吉備中央町 八丁畷交差点を北側から眺める。環道接続地点ギリギリに電柱や標識柱を立てると歩行者の認識が遅れるのでよくないと思うのですが。
吉備中央町 八丁畷交差点を東側から眺める拡大する
東側から眺める。なんと、交差点までの短い距離に警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が2本も! しかも30度(60度とも90度とも言えるけど)ずれている。取付段階のミスじゃなくて発注段階か標識設計のミスのようで、結果的にレア標識になっている。
県道の脇には旭川水系宇甘川の支流である吉川川(源流は1kmほど西にある兼久田池)が北へ向かって流れており、この写真から付近は典型的な谷底平野であることがわかる。
吉備中央町 八丁畷交差点を南側から眺める拡大する
南側から眺める。見通しがいい。良すぎる。
吉備中央町 八丁畷交差点を西側から眺める拡大する
西側から眺める。写真には映っていないが、県道・町道いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
これが歩行者の安全対策として設置されている歩行者横断点滅器。想像以上に大音響なので、遊び半分で押したら後悔する。
エプロン端は歩車道境界コンクリートブロックが使われている。さて、いつまでもつかな?
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は2019年6月に設置されていた模様。暫定供用開始はいつだったのだろう?