古寺砂防堰堤魚道

山形市と米沢市と鶴岡市の中間というか、ともかく山形県の中でもかなり山奥の地、大江町柳川・神通峡。その西側(山奥側)駐車場脇にある砂防堰堤に付設された魚道がループしている。

砂防堰堤自体は1967(昭和42)年11月竣工。水産庁の「魚ののぼりやすい川づくり」事業として月布川をモデル河川にしたサケ・マス魚道整備事業が行われ、完成したのは1998(平成10)年9月10日のこと。近くには1995(平成7)年11月に開設された「山形県サクラマス古寺ふ化場」もある。

雪解け水が大量に流れた後だったからか、神通峡遊歩道通行止め(2018年4月23日以後規制中)の原因となった大雨によるものなのか不明だが、魚道の流入口上流部が土砂堆積により閉塞して機能していなかった。魚道内部の雑草植生状況から考えると、かなり昔から機能していない可能性もある。堆積した土砂除去に手間がかかるためか、らせん型魚道は徐々にメンテナンスされなくなる傾向が強いように思う。

構造らせん型魚道
水系最上川水系月布川
所在地山形県西村山郡大江町柳川
回転度1170度(3¼回転)
完成時期1998(平成10)年9月10日
訪問日2018-05-26
全景写真
神通峡遊歩道西側(山奥側)駐車場。写真中央部に古寺堰堤がわずかに見える。
古寺堰堤とループ魚道全景拡大する
古寺堰堤とループ魚道全景。魚道部後付けにしては全体が馴染んだ景色だ。
堰堤上から眺めるループ魚道拡大する
堰堤上から眺めるループ魚道。この植生状況から考えるに、数年以上に渡って通水されていない可能性がある。
ループ魚道を横から眺める。魚道高さ6.6m、水路延長83.9m、プール間落差0.3m。外側越流部の魚道勾配は1/10で、一般的な構造だ。
魚道の流入口上流部。大量の土砂堆積により閉塞してしまっている。
堰堤に埋め込まれた堰銘板。
堰堤の傍らに刺された工事標柱。20年前のものが健在だったことに驚いた。