九反田町ラウンドアバウト

須坂長野東IC周辺は以前から流通産業団地として主に陸運事業者の拠点が存在した。2016年度以後には「インター須坂産業団地」としてさらに新産業団地及び大型商業施設を誘致整備してゆく方針が固められ、屋代線と立体交差していた地点に従前からある三叉路に旧長野電鉄屋代線線路敷を利用する新設市道を接続する4枝交差点に改修することとしたが、変則的な交差角の解決策としてラウンドアバウトが採用された。

環道外径は37mとのこと、一般的な市町村道のラウンドアバウトとしてはかなり大規模な交差点である。(中央島直径は測定し忘れた)

現場は信濃川水系百々川(どどがわ)支流の鮎川に近く、川の土手から下った場所にあるため道路を拡幅するとスピードが出やすくなるが故に、緩やかにカーブさせてラウンドアバウトに接続することで減速効果を図ったのだろう。

路線市道村山八町線/市道九反田井上線/市道井上九反田電鉄沿線
所在地長野県須坂市大字九反田
完成時期2024(令和06)年05月23日公安委員会指定
2025(令和07)年03月25日15時供用開始
実走行日2025-05-03
全景写真
九反田町ラウンドアバウトを南東側の鮎川堤防上から眺める拡大する
九反田町ラウンドアバウトを南東側の鮎川堤防上から眺める。かつては直線の道路が伸びていたが、ラウンドアバウトを設けることで緩やかにカーブし、一層の減速効果を期待できるだろう。
南東側接続路から中央島を眺める。南方向の接続路(市道九反田井上線)との交差角が鋭角のため、6m(2トンロング車)以上は環道を一周してから流出するよう案内している。
南側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。
九反田町ラウンドアバウトを南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。この接続路が旧長野電鉄屋代線線路敷を活用した新設道路(市道井上九反田電鉄沿線)である。盛土だったが撤去され、周囲と同じ高さになった。
九反田町ラウンドアバウトを北西側から眺める拡大する
北西側から眺める。須坂市では3件目のラウンドアバウトだからなのか、右回りを案内する視線誘導標等は最小限になっている。おそらく、これで十分だ。
横断歩道とボラード。近年はボラードが標準装備になりつつある。
分離島の構造はこれが標準的になった。
中央島にはここに鉄道が通されていたことを示す線路が置かれている。線路の規格はよく知らないが、軌間は約1070mmだったので忠実に再現したということか。断面高さは108mm、かつて屋代線で使われていた線路だろうか?(だろうね)
標識設置は供用開始の12日前。