間遠跨道橋

中富町役場前から山手へ入り、南アルプス街道に接続する道。途中は1車線箇所が多く、険道に値する。ほぼ峠部にある1933(昭和8)年完成の間遠トンネルのすぐ手前(北側)に「のの字」がある。

通行したときは災害による法面崩落の復旧工事中だった。本当は、この法面をよじ登って写真を撮りたかったが、いつ崩落するかわからんような場所を、それも工事関係者の前でやるわけにもいかず、どのへんが「のの字」なのかよくわからん写真になった。

峠は「まどおとうげ」、トンネルは「まとおトンネル(ずいどう)」だが、跨道橋は「まとうこどうきょう」である。かなり謎。誰か調べてくれ。

なお、一部の地図にこの道が県道418号として掲載されていることがあるが、418号は曙静川線の時代であり、現在は421号遅沢静川線になっている。

この道路の来歴をメモしておく。

  • 曙静川線は1979(昭和54)年10月22日に県道に指定された。
  • 遅沢静川線は2000(平成12)年12月28日に指定された。県文書では確認できていないが、このときに曙静川線を統合したものと見られる。
  • 1954(昭和29)年8月17日に曙村・西島村・大須成村・静川村と合併して中富町が発足した。曙静川線の「曙」が村名を指すのか字名を指すのかは不明。曙も遅沢も間遠トンネル南側の集落(字)である。

2012年4月26日追記
4月21日、9年ぶりに現地を訪問したところ、前回はなかった中央線が引かれていた。改良工事により道幅を確保できるようになったのか、それとも別の事情によるものか。

路線県道421号遅沢静川線
所在地山梨県南巨摩郡中富町夜子沢川平
回転度300度
完成時期1986(昭和61)年3月
実走行日2003-09-07
全景写真
(2003年9月7日初訪) 間遠跨道橋全景拡大する
間遠跨道橋全景。法面崩落の復旧工事の邪魔にならない位置で撮影したので、のの字を描いている様子が伝わるかどうか。
間遠跨道橋のすぐ上に、1933(昭和8)年完成の間遠トンネル(間遠隧道)がある。扁額に何と刻まれているか目を凝らしたものの、皆目読み取れぬ。
かつてこの道が県道曙静川線(=418号)だったことを示す橋名板。現在は遅沢静川線(=421号)だ。

(2012年4月21日再訪) 間遠跨道橋のループ全景拡大する
間遠跨道橋のループ全景。撮影地点は、おそらく間遠跨道橋が作られる前の旧道敷。
前回と比較すると、中央線が描かれたことが大きな違いだ。ここの幅員は変化していないように見えるので、経年変化で消失した中央線を描き直しただけかも。
間遠跨道橋が作られる前の旧道が分岐していたと思われる付近からループを見上げる。もちろん旧道はわからない。上段の白いガードレールがのの字部で、ガードレールの右上に見える法枠工は初回訪問時に行われていた工事箇所だ。