今郷池円形分水


滋賀県内の茶どころ、旧水口町~土山町。その旧町境付近に1964(昭和39)年に作られた今郷池という農業用ため池があり、その堤体直下に円筒分水工が設けられている。

滋賀県は琵琶湖がありながら、農業用水の確保に苦労した歴史を持つ。
江戸時代以前(古いものは飛鳥時代?)に築造されたため池が今でも数多く残っており、昭和39年築造とは、かなり新しい物件である。円筒分水という技術が確立されたが故に、公平な分水を期すことができたということか。

現地を訪問したところ、意外な程に新しい見た目に驚いた。
が、よくよく見れば上塗りされている。漏水対策の補修工事が行われたのだろう。

管理者甲蒲地方土地改良区
所在地滋賀県甲賀市水口町今郷
訪問日2017-04-29
全景写真
池の畔に置かれた扁額。今郷貯水池と刻まれているが、滋賀県の資料では今郷池とされている。
昭和39年築造とは、滋賀県にしては新しい。
なお、この扁額の周囲には茶畑が広がっている。
堤体天端からの眺め。水路が左右に分かれている様子が見える。
接近する。なんとこれは新しい...
しかし、よくよく外観を眺めてみると古いコンクリート構造物が見え、補修工事の結果だとわかる。
3方向に分水できるようになっているが、オリフィス型が採用されている。設計者は古い人だったのかも知れない。
この日は最小分水量の枡には分水されていなかった。3枚目の写真の中央部にある、青々とした田へ直接配水する枡と見られる。