大野横断歩道橋

滋賀県内の国道1号は旧東海道が絡みながら並行する。その東海道土山宿と水口宿のちょうど中間地点に「間宿(あいのしゅく)※」である大野・徳原がある。

※ 間宿とは、江戸時代に整備された宿駅制度において、正規の「宿場」間で発生・発展した休憩施設。建前上、間宿での宿泊は禁止されていた。

昭和20年代後半、その間宿をぶった切るように国道1号バイパスが通された。バイパス開通後も周辺住民の生活は旧東海道を中心に成り立っていたが、やがて交通量が増え、国道を渡ることに支障が出てきたためか、昭和43年に横断歩道橋が架設された。その南側の昇降階段がループしている。

カテゴリー螺旋階段歩道橋
路線国道1号
所在地滋賀県甲賀市土山町徳原
完成時期1968(昭和43)年
実走行日2017-04-29
全景写真
周辺で横断歩道橋架設のニーズが高かったのだろうか、きわめてプレーンな構造で大量生産を狙った様子が見て取れる。
軸の周りに螺旋階段が取り付けられているタイプにしては珍しく、軸の頂部が水平カットである。