中の川第2堰堤魚道


ループ魚道の設置場所調査の過程で、大林道路の施工実績で見つけた魚道。

高知県から国道194号で愛媛県方面へ向かい、道の駅・木の香の少し手前の出合橋バス停から西へ入り、こんな秘境なのになんでこんなに人が行列してるの?って蕎麦屋の「時屋」や1983(昭和58)年8月完成の「中の川堰堤」を過ぎ、さらに2km走ったところにある。

この河川の名称が、実はよくわからん。地理院地図によれば「中ノ川川」、国土数値情報によれば「中の川川」である。現地の表示は、国土交通省 四国地方整備局 四国山地砂防事務所 によるもので「中の川川」である。以後、当サイトでは「中の川川」で統一する。そして読みは「なかのかわがわ」「なかのがわがわ」「なかのがわかわ」「なかのかわかわ」「しおしおのぱー」どれだろう?と思っていたが、どうやら「なかのかわがわ」が正しいようだ。

本堤と流木止めの付いた副堤で構成され、本堤と副堤の間(約26m)に第1らせん魚道が、副堤の下に第2らせん魚道が設けられている。堤体と魚道を合わせ2001(平成13)年7月完成。堰堤付近から川の上流方面へ703m(半分は舗装)の林道中野川線が1996年に開設されているが、中の川第2堰堤建設工事に伴うものかどうかは確認できていない。

町道瓶ヶ森線(瓶ヶ森林道)上にある吉野川源流碑から直線距離で6.5km。既に大河の様相であるが清流で心地よい。ここに来るときは弁当を買って、堰堤と魚道をかぶりつきで眺められる場所に椅子を出して、誰に邪魔されることもなく優雅なランチを楽しみたい。
※四国にもツキノワグマは棲息しているが多くて数十頭程度と言われている。食べかすを放置するようなことさえしなければ、恐れることはないだろう。

舗装林道から副堤下の第2らせん魚道までは、地元のフィッシングクラブが入渓地として整備しており、難なく入れる。第1らせん魚道(本堤と副堤の間)は、特に掲示はないものの、どう見ても制限区域だ。そんな場所なので、魚道を遡上する魚がいるはずなのだが、訪問したときは季節がよくなかったのか、魚を見つけることはできなかった。

構造らせん型魚道
水系吉野川水系中の川川
所在地高知県吾川郡いの町中野川
回転度720 / 1080度
訪問日2016-04-30
全景写真
途中、非舗装路区間が800mほどあるが、再び舗装路(林道中野川線)となる。ここから200mで中の川第2堰堤に到着する。
新しい看板に見えるが、設置されてから15年経過しているはず。
こんな場所にバイクを駐めて、川沿いへ下りてゆく。整備したのはたぶん中野川倶楽部でしょう。ありがたく使わせていただく。
中の川第2堰堤全景拡大する
中の川第2堰堤全景。これは素晴らしい景色。第2らせん魚道が見える。
中の川第2堰堤 第1らせん魚道拡大する
中の川第2堰堤 第1らせん魚道。岩石や流木の引っ掛かりは見られない。頻繁に手入れしているのだろうか。
副堤と第2らせん魚道を見下ろす。
副堤と第2らせん魚道拡大する
副堤と第2らせん魚道を下から見上げる。
副堤にズーム。堤高13m(基礎岩盤から堤頂=水通しの横にある袖部コンクリート構造物の最上部=までの距離)だが、目の前で見るとひときわ大きさを感じる。
第2らせん魚道内部。堆砂はほとんどない。
第2らせん魚道から下流へ延々と延びる魚道。アイスハーバー型で統一されているが、ここでも堆砂はほとんどなかった。
堤体銘板には、もう少し詳しい情報を記載してほしいのですよ。

本記事の作成にあたり、中の川第2堰堤および中の川堰堤の仕様は国土交通省 四国地方整備局 四国山地砂防事務所に提供いただいた。あらためて御礼申し上げる。