ループ橋過去ののの字

オークワ礫坂陸橋

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和歌山県内を地盤とするオークワのショッピングセンター「オーシティ田辺」及びシティプラザ南紀田辺の開業に合わせて同施設へのアクセス路として架設された、北側から進入する一方通行の橋梁一端がのの字を描いている。国道424号と県道31号田辺白浜線の三叉路にあり、施設利用者による渋滞を抑制するために工夫されたのだろう。

ひどく発錆しているので古さを感じさせるが、架設から36年なので驚く古さではない。主桁に記された塗装記録によれば1982年3月塗装、すなわち架設以来塗り直していなかったということ。そりゃ古さを感じさせて当然だ。

この「オーシティ田辺」は田辺市役所の移転先として決定している。2018年8月、田辺市が発表した市役所新庁舎整備基本計画(53ページ)によれば、

オークワ跨道橋が道路橋示方書基準の耐震性能を満たしていないとともに、道路幅員、道路曲線、縦断勾配が道路構造令基準に適合していない。これらのことから、オークワ跨道橋を撤去し、現在の立体交差から平面交差に交差点改良をする

とのことで、順調に進めば2020年頃には本橋梁は撤去されることになる。

2021年8月28日追記
オーシティ田辺は2021(令和03)年02月20日に閉店したので、オークワ礫坂陸橋も同日をもって正式供用を終了したと考えられる。また、田辺市のウェブサイトに新庁舎工事進捗のページが設けられており、2021年06月17日時点で跨歩道部の桁が撤去済みだった。
路線私道?
所在地和歌山県田辺市あけぼの
回転度270度
完成時期1982(昭和57)年
実走行日2018年11月24日

オークワ礫坂陸橋のループ部全景。内側には歩道が設けられている。
オーシティ田辺に併設されたシティプラザホテルに宿泊すればオークワ礫坂陸橋を俯瞰する写真を撮れたのに、と今さら気づいても遅い。閉店までに再訪する気合が足りない。

オークワ礫坂陸橋ループ交差部を眺める。

オーシティ田辺前から道路を挟んでループ部を眺める。

オークワ礫坂陸橋跨道部全景。大型車通行止め・3.3m制限の規制標識はオークワ礫坂陸橋の規制(自主規制)である。私道なのに交通信号機(反対側には青看板)が取り付けられているのは少し違和感。私設だが市道に移管済みかも知れない。

橋上から国道424号と県道31号田辺白浜線の分岐点を眺める。ここが国道424号の起点。港国道や海上国道を除いて他の国道に接していない起点は珍しいが、元々は国道42号と重複していたところ、田辺バイパス開通により国道42号の指定が外れた結果である。

橋名板はあったが橋歴板は見当たらず、架設時期は塗装記録から推測した。

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