奥只見の守門岳を源とし北へ流れる川と南へ流れる川、どちらも守門川と言う。そんなのアリなのか?って気がするが、東京駅から北も南も京浜東北線みたいなもんか?(いや、違うだろ?)
守門岳北面から北上して旧下田村内で五十嵐川に合流する守門川では新潟県による火山砂防事業が行われており、五十嵐川に合流するまでの区間に計8基の砂防堰堤が設けられて(うち1基は建設中)いて、最下流の堰堤に設けられている魚道がループしている。
第二号堰堤は1953(昭和28)年11月竣工。砂防施設としては新しい(少なくとも、古くない)部類だ。設置されている魚道は1987(昭和62)年竣工。古城のような印象を持つ「らせん型」である。
魚道保守通路への立ち入りは制限されていなかったので中に入ってみたが、魚は発見できず。ま、そんなにウヨウヨしてるはずもないので、魚道が機能しているか否かは確認できていない。
構造 | らせん型魚道 |
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水系 | 信濃川水系守門川 |
所在地 | 新潟県三条市長野 |
回転度 | 630度 |
訪問日 | 2015-10-24 |
全景写真 | |
国道289号から新潟県道183号鞍掛八木向線へ入ってしばらく進んで、この看板が目印。 脇の通路を歩くと、古城のようなループ魚道が見えてくる。 練石積の砂防堰堤の横で花を添える花瓶のような魚道。しかし、擬岩加工等はされていない質実剛健タイプ。 立ち入りは制限されていなかったので中心部に入ってみる。 あっちの階段式魚道は1990(平成2)年竣工。 魚道最下部は、堰堤前の水が澱む場所に接続している。隔壁が一部破損していることが気になる。魚が体当りして壊れたか(それはないわな)、コンクリートを破壊するほどの石が転がったのか。 魚道上流は砂防堰堤を貫いている。あのトンネルに土砂が堆積しないのだろうか。 堰堤に嵌めこまれている堰銘板。 |