親和橋

初訪:2015年4月30日(公開日:2015年7月22日)
重要伝統的建造物群保存地区である八日市護国地区のすぐ近く、愛媛ゴルフ倶楽部へ向かう町道に1977年(昭和52年)に架けられたRC橋(だと思う)である。愛媛ゴルフ倶楽部は1975(昭和50)年10月に開業したとのことなので、親和橋架設、つまり町道ゴルフ場線開通までの間は、ゴルフ客は古い街並みを抜けていたのだろう。

この町道ゴルフ場線は、愛媛県道243号内子双海線から分岐してすぐにJR予讃線をくぐり、のの字を描いて親和橋を渡ってゴルフ場の南東端に向かう。ほぼ全線が植栽を含めて綺麗に整備されており、ゴルフ場の努力を見て取れる。予讃線ガードも親和橋も桁下制限高が表示されておらず桁下防護工もないので、現代の道路構造令で基準となっている4.5m以上のクリアランスがあるということか?特例規定や柔軟規定を駆使して簡略化しているのだろうか。いつもは気にしていない点なのだが。

親柱はなく、桁にも橋歴板を見つけることはできなかったため、町役場に問い合わせて橋名と架設年、町道名称を知ることができた。


2016年5月21日追記
冷静に考えてみれば、なぜ親和橋という名なのか不思議に感じるべきだった。
2016年5月1日に内子町を再訪した際、内子町ビジターセンター(1936年築の内子警察署が2003年に町立図書館になり、改装を経て2013年からビジターセンター)に立ち寄り、学芸員の方と雑談しているうちに、愛媛ゴルフ倶楽部は親和観光産業株式会社が作ったとの情報を得た。1988年には日本プロゴルフ選手権が行われたそうだ。なお、この親和観光産業は2003年に特別清算を申請しており、既に存在しない。

路線町道ゴルフ場線
所在地愛媛県喜多郡内子町城廻
回転度290度
実走行日2015-04-30
全景写真
愛媛県道243号内子双海線から分岐してJR予讃線ガードをくぐった地点で撮影。ゴルフ場が道路沿線の植栽を手入れしているのだろう。
親和橋をくぐった地点で振り返ってJR予讃線方面を撮影。どちらの橋も桁下制限高は表示されていないが、4.5m以上あるようには見えない。
今の時代の感覚からすれば、高欄の貧相さは免れない。
親和橋全景。