足立区中川2丁目

JR亀有駅の東、足立区と葛飾区の境が複雑に入り組むエリア。複雑に入り組む由来は、武蔵国足立郡と下総国葛飾郡を分ける古隅田川跡である。その古隅田川が亀有駅北東で流路を南北方向と東西方向を大きく変える地点付近に、中央島が設けられた交差点がある。旧住所表記で足立区大谷田町。少し東に行くと「長右衛門新田」に由来する長門町、そして旧日立製作所亀有工場専用線(引込線)跡。地図を見ると、これらが一目瞭然にわかるから面白い。

大谷田土地区画整理事業(1941(昭和16)年8月~1960(昭和35)年3月)が行われた地域だが、いつ頃どんな事情で中央島が設けられたか不明。国土地理院空中写真によれば1957(昭和32)年前後とみられるが、その時代を知っている人は70歳代以上。それを踏まえて付近を歩くその世代に聞き込んでみたが、昭和30年代以後に移り住んで来た人が多いらしく「昔からあった」との回答しか得られていない。

交差点の進行方向は定められておらず、右折の際に左回りでショートカットする車がかなり多いので、通行には注意を要する。

カテゴリーロータリー でも ラウンドアバウト でもない。
路線区道綾瀬276号線/区道綾瀬218号線
所在地東京都足立区中川
実走行日1990年代前半
全景写真
写真撮影は2016年1月9日、動画撮影は2015年1月10日。 西側から眺める。東西方向のみ一時停止となっており、南北方向の道路(区道綾瀬218号線)が優先道路だ。
北側から眺める。右回り(時計回り)を誘導するように隅切りされているのだが、ショートカットして右折してゆく車が多い。安全確保のため、せめて回転方向だけでも規制してほしい。
東側から。
南側から。左奥の空き地、下の動画撮影時(ちょうど1年前)はまだ家屋があったのだが。