稲毛陸橋(稲毛海岸二丁目歩道橋)

検見川(花見川)から千葉港までの6km、国道14号は急傾斜地のキワを通る。江戸時代に成立した房総往還を踏襲した千葉街道である。どんな構想があったのか調べていないが、稲毛駅から海までまっすぐに道路を敷設する計画に基づき、千葉街道を跨ぐ稲毛陸橋が架けられた。

国道を渡るため・稲毛の台地から国道へ下りるため等、さまざまな目的を持つ歩行者の便宜を図るべく、稲毛陸橋に歩道を敢えて設けずに別線で螺旋階段(斜路)を配置して歩道橋へ接続することで、標高差17mを利用者全員で痛み分けする構造になっている。ぶっちゃけ、国道を渡るだけなら北側へ150m迂回して平面横断する経路を選ぶ人が多いのではないか。

路線市道海浜公園稲丘町線
所在地千葉県千葉市稲毛区稲丘町
回転度270度
完成時期1979(昭和54)年3月
実走行日2024-06-29
全景写真
稲毛陸橋と稲毛海岸二丁目歩道橋。稲毛陸橋は単径間下路式ランガー橋+5径間鋼鈑桁橋。
斜路は結構急勾配だ。
斜路の橋脚は中心に1本のみ配置する一般的なものだが、その頂部が必要最小限の高さで終わっている。
稲毛陸橋(稲毛海岸二丁目歩道橋)の螺旋階段拡大する
稲毛陸橋(稲毛海岸二丁目歩道橋)の螺旋階段。樹木の茂り方が半端なく、鬱陶しいことこの上ない。
上:稲毛陸橋、下:稲毛海岸二丁目歩道橋 の橋歴板。いずれも横河橋梁の製作で1979年3月完成と記されている。歩道橋の橋歴板はとてもわかりにくい場所にある。探して階段を2往復した。
稲毛陸橋は歩行者・自転車通行禁止だ。