上乙女地区円形分水


南5.4km、駅館川を国道387号が渡る付近に設けられた平田頭首工で取水、平田幹線水路から幾つかの背割分水工を経て、上乙女地区の農地を灌漑する。国営駅館川総合農地開発事業の一環として1971(昭和46)年度に同地区の圃場整備事業が行われ、このときに新設された分水工である。

事前調査を殆ど行わずに訪問したため一帯が二毛作地域ということを知らず、GWは麦刈り前とあって通水されていない状態を見ることができたのだが、正直なところこれでは面白くない。やはり、円筒分水は通水されていてこそ、である。考えてみれば「いいちこ」の宇佐市なので最初に麦を連想すべきであり、田植え時期を確認すべきであった。

現場を確認したところ、分水の固定仕切り板は1枚しかない。通水時に仕切り板を設置する可動式か、或いは水路へ流れるがままに分水しているのかも知れない。つまり、それって・・・「公平に水を分ける」円筒分水の意味がないんじゃないか?これは、通水時期に再訪して確認しなければ。

なお、南面道路の反対側(南側)にある水路は元々宇佐海軍航空隊の敷地境界排水路として1940年前後に建設されたものであるが、農業排水路として現役である。他にも宇佐海軍航空隊の遺構が分水工周辺に残っているので、興味がある場合は見学時間を見越して訪問するのがいいだろう。

管理者宇佐土地改良区
所在地大分県宇佐市上乙女
完成時期1971(昭和46)年度
訪問日2019-04-28
全景写真
上乙女地区円形分水全景拡大する
上乙女地区円形分水全景。残念ながら通水時期ではなかった。
北側から眺める上乙女地区円形分水拡大する
上乙女地区円形分水を北側から眺める。サイフォンの呑口位置は不明。どこにあるか探しきれなかった。
固定の仕切り板は写真左の1ヶ所のみの模様。公平性をどのように実現しているか、通水時期に確認しなければ。