サンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点(高溝ラウンドアバウト)

JR北陸本線・坂田駅近く、「サンライズ近江」「レイクサイド宇賀野」2つの住宅団地の境にある交差点がラウンドアバウトに改修された。

きっかけは2015年2月に発生した交通事故とのこと。渋滞しがちな国道8号から滋賀県道556号長浜近江線(国道8号旧道)への抜け道として、しかも当時の制限速度40km/hを遥かに超える速度で通過する乗用車が多かったそうだ。今も通過交通が多いことに変わりないが、その事故以後団地内は「ゾーン30」に設定され、さらなる安全確保のため2017年2月には地元自治会が市に信号機の設置を求めた。米原市が調査検討した結果、信号機の設置よりも速度抑制効果が高いラウンドアバウトを設置することが有効と判断され、県の支援もあって施工に至った。4枝とも右折レーンが設けられていたため、土地収用や道路拡幅の必要がなかったことも迅速な対応を可能とした。

ラウンドアバウト完成後に訪問したのは平日の17時半。まさに仕事を終えて帰途につく車が増える時間帯であった。ラウンドアバウト手前で減速はするものの、エプロンに乗り上げて最短距離で通過する車が何台もあり、まだまだ危険な状態だ。一層の安全確保のためスピードバンプ等で減速を強いる構造物を設けるほうがいいだろう。

路線市道箕浦碇線/市道碇高溝顔戸線
所在地滋賀県米原市高溝/宇賀野
完成時期2019年6月16日完成(6月15日開通式)
実走行日2021-02-12
全景写真
サンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点(高溝ラウンドアバウト)を北側から眺める拡大する
サンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点(高溝ラウンドアバウト)を北側から眺める。警戒標識「ロータリーあり(201の2)」と警戒標識「ト形道路交差点あり(201-B)」の併架には違和感があるが、「ト形道路交差点あり(201-B)」は植え込み左側の団地内道路用だ。
サンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点(高溝ラウンドアバウト)を東側から眺める拡大する
東側から眺める。この接続路のみ幅員が狭く、分離島がない。
南側から眺める。滋賀県名物・飛び出しくん(安全興業)は自治会が設置したものだろうか。
サンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点(高溝ラウンドアバウト)を西側から眺める拡大する
西側から眺める。この接続路の分離島が短いのは、写真左側にある集合住宅に出入りする車に配慮したもの。
サンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点(ラウンドアバウト施工前)を西側から眺める拡大する(この写真のみ2018年6月24日撮影)
ラウンドアバウト施工前のサンライズ近江・レイクサイド宇賀野交差点を西側から眺める。当時は南北方向の道路が優先道路であった。そりゃこんな幅員で直線の道路なら制限速度を大幅に超過してもおかしくないわな。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の設置時期は不明。
エプロン端は歩車道境界切り下げブロック流用だが、段差がほとんどない。いいのか?
このデザインの路面標示シートは初めて見た。どこの製品だろうか。