相模鉄道三ツ境駅の南側にある住宅地の中央に、分離帯付き道路が交わる6枝(見方によっては8枝)の交差点があり、中央島が設けられている。
1954(昭和29)年頃、それまで林野だった土地を切り拓き住宅地として造成された。デベロッパーは不明だが富士見台と名付けられ、1955(昭和30)年に300戸前後の住宅を建設し、入居開始となったようだ。
当時の空中写真を見ると同じ大きさの住宅が整列しており、公営住宅か営団住宅、或いは官舎・社宅の可能性がある。調達した土地形状が台形であったので、中央に三角形の公園を設けることで宅地の形状が歪になることを避けたのだろうか。ともあれ、住宅地建設当初から中央島のある交差点が存在していたことが、過去の空中写真から判明した。
三ツ境富士見台ロータリーの変遷

| 1949(昭和24)年01月 | このときはまだ一面の林野だった。 |
| 1956(昭和31)年09月 | 規格住宅が整然と立ち並んでいる様子がうかがえる。交差点には中央島らしき影が写っている。 |
| ロータリーの東西方向道路・富士見通りに中央分離帯が設けられたように見える。 | |
| 1967(昭和42)年05月 | 一部の家屋で建て増ししているとみられ、整然さが少し薄れている。 |
| 1977(昭和52)年11月 | 現在とほぼ変わらない街並みになっている。 |
街区と道路
道路の関係が複雑なので図示する。

- 団地内を東西を貫き、一部区間に中央帯状の交通島が設けられていて円形交差点を構成する道路が瀬谷318号線。別名「富士見通り」
- 円形交差点の北側で三角形を描く道路が瀬谷314号線と瀬谷316号線。
- 円形交差点の南側、三ツ境公園の東西両側を通る道路が瀬谷320号線と瀬谷322号線である。
- いずれの道路も一方通行で規制されていない。特に瀬谷318号線(富士見通り)は交通島が設けられているので一方通行規制すべきはずなのだが、交通島の右側の道路を左端に沿って通行すれば違反ではない。まあ、誰もそんな危険を冒さないとは思うが。側帯がないのでこれを中央帯とするのは無理があるように思う。
加えて、環道部も回転方向が規制されていないので、正確にはロータリー交差点とは言えない。なお、住宅地の円形交差点らしく、中央島の地下には防火水槽が設置されている。
交差点情報整理
| 路線 | 瀬谷318号線(富士見通り)/瀬谷314号線/瀬谷316号線/瀬谷320号線/瀬谷322号線 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境 |
| 完成時期 | 1955(昭和30)年頃? | 実走行日 | 2018年02月11日 |
現調レポート 2018年02月11日撮影
三ツ境富士見台ロータリーを東側から眺める。防火水槽の標識は比較的新しいものだ。停止線が幅員いっぱいに引かれている(=一方通行と考えることが自然)が、一方通行の規制はない。交通島が中央帯ならば分離帯外側に側帯が引かれるはず。
三ツ境富士見台ロータリーを南東側から眺める。回転方向が指定されていないので、三ツ境駅方面へ最短距離で向かう車は中央島を回ることなく、ここで右折している(つまり、環道を部分的に左回りしている)可能性が高い。
南西側から眺める。一時停止の要なし。こちらが優先道路だ。
西側から眺める。分離帯の植栽が高くて見通しが良くない。
北西側から眺める。向こう側に進みたいときに、わざわざ中央島を回らないよね、これじゃ。
北東側から眺める。
中央島は地域住民によって手入れされている。
交差点の南側にある三ツ境公園。

