臨港道路須加中島北線は臨港道路姫路飾磨線から分岐し、国道436号・旧国鉄播但線(通称飾磨港線)跡・野田川 ※ を越えて県道540号飾磨港線に接続する。姫路港飾磨地区(JFE条鋼姫路製造所や飾磨埠頭)と姫路港中島地区(合同製鐵や山陽特殊製鋼)を往来するためには国道250号へ大きく迂回する必要があり、それが故の国道250号渋滞を解消する目的で架橋されたとのこと。
その臨港道路須加中島北線は全長約1300m、うち1100mは飾磨臨海大橋(右岸取付橋265.1m+本橋310.4m+左岸取付橋525.5m)で、右岸取付橋がループしている。
橋の上流に山陽特殊製鋼の専用岸壁と奥村造船工業(造船所)があり、これらに着岸する船舶に備えて桁下高18mを確保することが要求されたようだ。左岸側は直線斜路を敷設する十分な空間があったが、右岸側は既に工場が隙間なく立地していて、現区画にあった工場を潰して取付橋用地とした。1986(昭和61)年に国鉄播但線姫路-飾磨港間(通称飾磨港線)が廃止されたが、その決定がもう少し早ければ飾磨臨海大橋はループ橋にならなかったかも知れない。
ループしている右岸取付橋は1985(昭和60)年3月に完成したが、全体の供用開始は1987(昭和62)年。連続PC構造としては当時国内初の施工だったことがコンクリート工学1986年4月号(24巻4号)に報告されている。
飾磨臨海大橋架設地の変遷

| 飾磨港付近がまだ農村風景だった頃。飾磨臨海大橋右岸取付橋の位置には既に工場が立地している。JFE条鋼姫路製造所の前身・日伸製鋼か? | |
| 1980(昭和55)年10月 | 国鉄播但線(通称飾磨港線)の線路が見えるが、この頃には既に貨物・旅客ともにほとんど利用がなく、廃墟の様相だった。 |
| 1986(昭和61)年04月 | 飾磨臨海大橋右岸取付橋(ループ部)が既に完成、左岸取付橋の工事が進んでいる。 |
| 2010(平成22)年05月 | 現在の様子とほぼ同じ。飾磨臨海大橋の北側に全長45m程度の船舶が見える。入渠した鋼材船か? |
のの字情報整理
| 路線 | 姫路港臨港道路須加中島北線 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県姫路市飾磨区細江 |
| 回転度 | 360度 |
| 完成時期 | 1987(昭和62)年供用開始 |
| 実走行日 | 2003年09月14日 |
現調レポート
(特記した1枚のみ2003年撮影、他は2022年撮影)
飾磨臨海大橋全景。橋桁を水色にすることで軽快感を出そうとしているのだろうが、威圧感がある橋だ。
飾磨臨海大橋右岸取付橋(この写真のみ2003年撮影)
飾磨臨海大橋右岸取付橋(2022年撮影)
20年経ってもほとんど変わらない風景に、逆に驚く。
飾磨臨海大橋右岸取付橋の歩行者用階段。ループ部の車道に沿って歩道が併設されているが、ジョギングや自転車の人向けかな。一般人はこちらの階段でしょう。
全部で108段。神社かよ。てか、数えたんか。
両端に橋名板があるが、兵庫県仕様なので完成年月が記されない。
橋歴板によれば、飾磨臨海大橋右岸取付橋の橋桁は1984(昭和59)年3月に完工した。右岸取付橋全体の完成は1年後だが、その間はどんな工事をやっていたのだろうか。
飾磨臨海大橋は国道436号をまたぐ。国道436号は実質的に小豆島国道であり、本州区間は1200mしかない。

