ハイランドロータリー

三浦丘陵の先端部付近、久里浜の山手にある大規模住宅地の真ん中に立つ鉄塔を取り囲むような道路がラウンドアバウトに指定された。

住宅地の名は湘南ハイランド、志津ユーカリが丘の開発で有名になった山万が関東進出で最初に手がけた宅地開発事業によるものだ。

中央島に立つ鉄塔は、横須賀火力発電所(に隣接した南横須賀変電所)と東京電力パワーグリッド京浜変電所(横浜市泉区)を結ぶ275kVの東京南線1・2号線8-1号(及び66kV横須賀線14号、66kV三崎線14号)鉄塔だ。

東京南線1・2号線は横須賀火力発電所が1960年に運転を開始した当初から存在するが、この鉄塔は番号が表すように湘南ハイランド造成に合わせて1970年6月に追加設置された。

当初の交差点運用がどのような形式だったか記録を探し出せていない。2015年時点は環道は右回り一方通行で東側接続路に信号機が設けられていたが、2016年2月にラウンドアバウトとしての運用に切り替えられ、その後に信号機は撤去された。

また、以前から環道上にあったバス停は現在も同じ位置で運用されており、ラウンドアバウトの指定に合わせて移動させることはできなかったらしい。環道上ではいかなる車両も停止しないことが安全確保の絶対条件のはずだが、有秋台多摩・桜ヶ丘等、いくつかの例外を生んでしまったのが実情だ。

路線市道5660号線/市道5256号線/市道5229号線
所在地神奈川県横須賀市ハイランド1丁目
完成時期1970(昭和45)年
2016(平成28)年02月08日 ラウンドアバウト運用開始
実走行日2025-02-23
全景写真
ハイランドロータリー遠望。鉄塔は紅白に塗られているので60m以上の高さがあるのだろう。大きい。
ハイランドロータリーを南側から眺める拡大する
ハイランドロータリーを南側から眺める。この接続路はラウンドアバウト指定前も一時停止で規制されていなかった。
西側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」並びに分離島や車線分離標は設置されていない。ラウンドアバウト指定前、この接続路と北西側接続路は一時停止で規制されていた。
北西側から眺める。この接続路からラウンドアバウトに進入する車が結構多い。
ハイランドロータリーを北東側から眺める拡大する
北東側から眺める。かつてはここに信号機があったが、ラウンドアバウト指定後に撤去された。
「ロータリー」と書かれているのでかなり古いものだと思ったが、つい最近に設置されたとのこと。
中央島に立っている鉄塔が東京南線1・2号線8-1号鉄塔、環道北側に大矢部線10号鉄塔が並んで立っている。