十八条大橋

神崎川に架かる新御堂筋の橋梁の歩道昇降階段がループしている。この橋梁は左岸の集落名から十八条大橋と名付けられた。

新御堂筋は新幹線開業に合わせて堂山町交差点~西中島南方駅前交差点が供用開始、万博開催の前年に梅新南交差点~萱野交差点が供用開始された。新淀川~千里ICの区間は新御堂筋の上下線が大阪地下鉄御堂筋線を挟んでいることが特徴的で、この十八条大橋もその配置になっている。

その車道両側のさらに外側に歩道が設けられており、上流側歩道は左岸(橋の南詰)が螺旋階段、下流側歩道は右岸(橋の北詰)が螺旋階段になっている。どちらも斜路はなく、自転車を押して通行することはできない。どうしても自転車で通りたければ担ぎ上げるしかないのである。原付は新御堂筋を例外的に通行できるので、自転車と荷車が排除された格好だ。

路線国道423号(新御堂筋)
所在地右岸:大阪府大阪市淀川区十八条1丁目
左岸:大阪府大阪市淀川区東三国3丁目
回転度810度(2¼回転)+990度(2¾回転)
完成時期1969(昭和44)年12月
実走行日2023-12-28
全景写真

右岸昇降階段(下流側歩道)

十八条大橋の右岸昇降階段(下流側歩道)を北側から眺める拡大する
十八条大橋の右岸昇降階段(下流側歩道)を北側から眺める。無骨な鋼製階段で、「かぐや姫」型の支軸が採用されている。
南側から眺める。冬だからかろうじて螺旋階段の存在が識別できるが、春~夏は樹木によって隠れるだろう。
昇降階段頂部からの眺め。床版上のゴムチップ舗装に浮き上がりが発生している。補修工事は近いか?
橋梁歩道上に設置された橋名板。かなり新しい。
橋梁主桁(車道)の橋歴板。

左岸昇降階段(上流側歩道)

十八条大橋の左岸昇降階段(上流側歩道)を南側から眺める拡大する
十八条大橋の左岸昇降階段(上流側歩道)を南側から眺める。右岸昇降階段と同構造だが、回転数すなわち昇降高さが異なっている。
十八条大橋の左岸昇降階段(上流側歩道)遠景拡大する
十八条大橋の左岸昇降階段(上流側歩道)遠景。この風景はなかなか見られるものではない。
橋梁歩道上に設置された橋名板。こちらは当初架橋時の橋名板だろう。
橋梁主桁(車道)の橋歴板。上下線とも同時に架設されたことがわかる。