吉田・旭町ロータリー

新潟県燕市の北西、JR越後線吉田駅北口近くの交差点に中央島がある。
国土地理院空中写真によれば、昭和23年時点は道路自体がなく、昭和31年には道路及び交差点があり、中央島らしきものが存在していることを確認できる。

旧吉田町教育委員会編集「町史研究よしだ 第5号」(2001年9月発行)によると、ロータリーの北西角にあたる場所に、昭和26年に鈴木パン店(現存しない?)が建ったのが周辺開発による最初の建物とのこと。しかしその時点でロータリーが存在していたことは確認できず、昭和28~29年に撮影された写真にロータリーが登場する。これらを勘案すると、1952(昭和27)年頃にこの交差点が整備されたと考えるべきか。その写真では、現在も残る縁石のような保護材が中央島を囲み、街灯が設けられていることがわかる。

燕市の広報誌・広報つばめ2007年9月15日号6ページに昔の旭町ロータリーの写真が掲載されている。走行している自動車から推測するに、昭和40年代前半の撮影だろうか。この時点で中央島に設置されているのはまだ街灯である。

いずれの写真を見ても、ロータリーとして(時計回りの一方通行で)運用されていたか確認できなかった。また、信号機が設けられた時期も不明だ。再訪して現地聞き込み調査を行おう。

カテゴリーロータリー
路線市道
所在地新潟県燕市吉田旭町1丁目
実走行日2016-10-22
全景写真
吉田・旭町ロータリー全景拡大する
吉田・旭町ロータリー全景
現在は中央島に信号機が設けられているが、交差点が設けられた当初は街灯であった。
自然石(御影石?)の縁石に保護される中央島。右折車はこのロータリーの手前で右折している。昔はどのように通行していたのだろうか。

どの右折車も中央島の手前で右折するか確認したくて動画を撮像した。「ロータリーあり」の警告標識は設けられていないものの、中央島に沿って時計回りするクルマはいないのだろうか。ちょっと心配だ。