下市田交差点(明神橋西詰交差点)

JR飯田線下市田駅の東800m付近にリニア中央新幹線建設工事に伴うガイドウェイ製作・保管ヤードを設けることになり、それによる周辺交通事情の悪化防止を意図したものか、天竜川に架かる県道橋・明神橋西詰の5枝交差点をラウンドアバウトに改良することになった。事業者は高森町。

北も南も天竜川に架かる橋は4kmほど離れていて、川を挟んで西側に高森町・東側に豊丘村の市街地があることから、元々相応に交通量が多く交通事故も多い交差点であった。その一方で、基準に満たないからか信号機は設置されていなかった。リニア中央新幹線建設工事により交通流が変化することが見込まれたのだろうか。

県道の通行においては特段の違和感はなかったが、町道2本はいずれもラウンドアバウトへ登る形の勾配があり、それが故に結構なスピードで走行する車両が多いことが気になった。自転車じゃあるまいし、そんなにスピードを出さなくても坂を登れるだろ?

路線長野県道228号市田停車場線/町道7290号線/町道?号線/
所在地長野県下伊那郡高森町下市田
完成時期2021(令和3)年3月27日午前10時供用開始
2020(令和2)年11月19日付 長野県公安委員会指定
実走行日2022-12-03
全景写真
下市田交差点(明神橋西詰交差点)を東側(明神橋上)から眺める拡大する
下市田交差点(明神橋西詰交差点)を県道の明神橋上から眺める。交通量がそこそこ多いのと、ウインカーを出さずに流出する車のおかげで撮影タイミングが難しい。
下市田交差点(明神橋西詰交差点)を南側から眺める拡大する
南側から眺める。この道路は元々県道に直接接続していなかったこと、市田駅方面の町道との交差角が鋭角になることから、市田駅方面へ向かう車両はラウンドアバウトを経由せずに左折できる構造になっている。
青看板にその「市田駅方面へ向かう車両はラウンドアバウトを経由せずに左折できる」ことを示したつもりだろうが、少々わかりにくいぞ。
下市田交差点(明神橋西詰交差点)を南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。この勾配で、上った先にラウンドアバウトの横断歩道がある。ラウンドアバウトがあることに加え、菱形の路面ペイントで予告しているので気付かないはずはないが、かなりのスピードでこの坂を登る車のなんと多いことか。
下市田交差点(明神橋西詰交差点)を北側から眺める拡大する
北側から眺める。規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」はこの接続路に掲出されたものだけが正解、他の掲出は向きが間違っている。なお、いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていない。
北東側から眺める。河川管理道路(道路法に基づく道路ではない)であるとともに、生コンプラントの車両しか通行しないためか、規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は設置されていない。いいのか?
南側から俯瞰する下市田交差点(明神橋西詰交差点)全景拡大する
南側から俯瞰する下市田交差点(明神橋西詰交差点)全景。撮影したのは土曜の昼前だったが、車が途切れない。
下市田交差点(明神橋西詰交差点)を北東側から俯瞰する拡大する
北東側から俯瞰する。生コン満載?のミキサー車が出陣する。
交差点名を示すだけで、接続路の方面案内は掲出されていない。
そこそこの交通量であるとともに重量車が通行するためか、供用開始から8ヶ月ほどでエプロン端がこのとおり。冬場は除雪車が出動するほどの積雪量ではないと思うが、除雪車で除雪しようものならバキバキになりそう。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の裏に設置日は記載されていなかった。長野県公安委員会の指定は2020年11月19日付だ。