円光寺住宅ロータリー


1955(昭和30)年、石川県と金沢市が県内初の住宅団地を円光寺地区に造成するに際して、団地の中心部に防火水槽として設置した。団地の完成は1957(昭和32)年。中央島は円形ではなく馬蹄形。調査中であるが、新興住宅地の防火水槽併設型ロータリーとして日本最古の可能性が高い。

この円光寺という地域、1889(明治22)年までは石川郡円光寺村、その後1935(昭和10)年までは石川郡富樫村字円光寺であった。近所に円光寺という寺があるはず、と地図をくまなく探したが見つからず、参考文献を読んで「由来不明」であることがわかった。

参考文献にはこのロータリーのことが1節4ページ割かれており、団地のシンボルであることがよくわかる。町会の討議事項が詳しく書かれていて興味深い。例えば、

  • 1966(昭和41)年度の総会でロータリーの存廃論議、道路を拡幅して存続決定
  • 1967(昭和42)年度の総会で防火水槽を上下に分け、上段を池として憩いの場にすることが決定、5月完工
  • 1976(昭和51)年、ロータリーの回り方標識取り付け(左小回り、右大回り)
    ※環道の外側に沿って走行、という意味か?
  • 1986(昭和61)年、池を壊して花壇化
  • 1995(平成7)年、防火水槽の漏水激しく貯水ゼロであることが判明、市の事業として防火水槽とロータリー大改修工事を施工
  • 1998(平成10)年、中央島に夜行反射板取り付け
  • 1999(平成11)年、ロータリーの周囲4箇所に横断歩道設置
等々。とどのつまり、ここがロータリーらしく運用されるようになったのはここ15年程度ということになるだろうか。

現状、東西方向の通りが圧倒的に交通量が多く、南北の通りが一時停止となっている。

参考文献:金沢市円光寺住宅町会五十年史
この町会史、町会が作ったにしては極めて充実しており、国会図書館に所蔵されている意義を感じるものである。(単に、楽して調査できた、とも言う笑)

カテゴリーロータリー
路線市道円光寺2丁目線2号/市道円光寺1丁目線3号/市道円光寺2丁目線6号
所在地石川県金沢市円光寺
実走行日2015-10-04
全景写真
西側(団地入口側)から眺める。
北側から眺める。こちら側には「ロータリーあり」警戒標識(201の2)が設置されていない。
西側から。
南側から。
中央島は馬蹄形である。なぜこのような形状となったのかはわからなかった。