笹ノ田大橋

東北地方はそれなりに高い山はあるのだが、のの字な道は少ない。冬場は積雪のため工事が遅れがちになるから、工期が長期に及ぶループ橋は選択されないのだろうか?(決してそんな理由ではないはず)

陸前高田市と大東町の境界付近、今泉街道の笹ノ田峠に大規模のの字がある。1989(平成元)年10月開通。陸前高田側(標高の低いほう)から順に、下標示合橋、ハタゴロバ橋、笹ノ田大橋、という3つの橋で構成される。架設工事もこの順序で行われた。片側1車線の道路幅は決して広くなく、路肩に停めて景色をちょっと見るというわけにはいかない。そんなときは笹ノ田大橋北詰近くの記念公園に行くのがよい。

この今泉街道は、どちらかと言うと旧道が楽しいルートだと聞く。
が、改良工事から20年以上経過した旧道がどんな状態になっているか容易に想像がつく。


(2017年10月31日追記)
記念公園(現地標示は「展望台」)へ行くには、笹ノ田大橋北詰にある旧道接続地点から徒歩で向かうことになるが、四輪車を駐めるスペースは殆どない。また、途中の法面が2011年の東日本大震災で崩れたようで、通行できないわけではないが、ちょっと苦労するかも。(2017年訪問時は、蜂の巣に阻まれた)
また、その他を含め旧道区間は通行できないと考えていい。徒歩限定だが、どうしても通りたいなら春先の雪解け直後だろう。それ以外の季節は藪に阻まれどうにもならぬ。

路線国道343号
所在地岩手県陸前高田市矢作町
回転度290度
実走行日2004-09-18
全景写真
笹ノ田峠(鎌峰橋)から見る笹ノ田大橋拡大する(2004年9月18日撮影)
笹ノ田峠(鎌峰橋)から眺める笹ノ田大橋全景
陸前高田側から見る笹ノ田大橋拡大する(2004年9月18日撮影)
陸前高田側(橋の東側)から見る笹ノ田大橋
(2013年9月15日撮影)
笹ノ田峠から下ってくると、このような標識が目に入る。
(2004年9月18日撮影)
笹ノ田大橋橋名板
(2017年10月8日撮影)
ハタゴロバ橋全景
(2013年9月15日撮影)
ハタゴロバ橋橋名板
(2017年10月8日撮影)
下標示合橋全景
(2004年9月18日撮影)
下標示合橋橋名板
(2013年9月15日撮影)
笹ノ田大橋北詰、旧道と接する地点から笹ノ田大橋を眺める。旧道にバイクを突っ込んで、徒歩で「展望台」(記念公園)へ向かう。
(2017年10月8日撮影)
1989年に新道が供用開始されたが、しばらくは展望台(記念公園)まで通行できたはず。初回訪問時はバイクを乗り入れた記憶がある。
(2017年10月8日撮影)
旧道が廃道化された原因はこれだ。おそらく東日本大震災(またはその余震)で崩れたのだろう。2013年に来たときにはまだ防護柵は設けられていなかったと記憶している。逆に言えば、展望台(記念公園)へのアクセス路を確保するための防護柵設置工事だったのか?
展望台(記念公園)付近から眺める笹ノ田大橋拡大する(2017年10月8日撮影)
展望台(記念公園)付近から眺める笹ノ田大橋。