安慶名環状交差点

うるま市、中部農林高校前交差点がラウンドアバウトに改修された。
2003(平成15)年度~2020(平成32)年度を事業期間とする「安慶名地区土地区画整理事業」の一環で整備されるもので、当初の計画では予定されていなかったが、2018年5月の報道でラウンドアバウトを導入することが明らかになった。

かなり鋭角で交わる交差点をラウンドアバウト化するということで、どのように改良するか興味深く注目していたが事前の情報公開はほとんどなく、また、開通後も交差点の様子が詳細にレポートされることはほとんどなかった。

現地を訪問して感心したのは、鋭角に曲がる場合の中型車~大型車対策として「環道を一周せよ」を案内していること。交差点設計だけで解決できる見通しが立たなかったものだろうが、そのような経路で通行しようとする中型車・大型車が多いはずもなく、過大な費用をかけず一周することで解決する潔さがよいと感じた。

訪問時は供用開始から1年経過していることもあってか、通行車両はいずれもスマートに通過しており、地元に受け入れられている様子が窺えた。

カテゴリーラウンドアバウト
路線市道安慶名1区線/市道安慶名3区線
所在地沖縄県うるま市安慶名1丁目/田場
完成時期2018(平成30)年11月29日供用開始
実走行日2020-01-11
全景写真
安慶名環状交差点を北西側から眺める拡大する
安慶名環状交差点を北西側から眺める。環道手前のカラー舗装部分は横断歩道ではない。
近寄ってみる。交差点西側に面する店舗駐車場の出入路だ。カラー舗装することで、出入する車両を予感させる良い構造だと思う。
安慶名環状交差点を北東側から眺める拡大する
安慶名環状交差点を北東側から眺める。左折する全長6m以上の車両は環道を一周することを案内している。6m以上の車両とは、概ね2トンロング車以上の貨物車が該当する。4ナンバーならセーフ、1ナンバーなら高確率で該当、とも言える。
安慶名環状交差点を北東側接続路で寄ってみる拡大する
北東側接続路で中央島に寄ってみた。交差点直前でも左折する全長6m以上の車両は環道を一周することを案内している。
安慶名環状交差点を東側から眺める拡大する
東側から眺める。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」と規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」が設置されている。
安慶名環状交差点を南西側から眺める拡大する
南西側から眺める。ここで左折する場合も鋭角になるので、全長6m以上の車両は環道を一周することを案内している。この絶妙なカーブが逆走を拒み、減速を強いている。
雨天を考慮してか、エプロン端には排水を意識した傾斜が設けられている。また、中央島には開通日が記されている。