大井町道一ラウンドアバウト

おおいちょう どういち と読む。
愛知県愛西市、県道113号鹿伏兎大井線と県道125号佐屋多度線の交差点が改良され、2018(平成30)年6月22日からラウンドアバウトとして運用が開始された。

周囲は一面の田圃で2本の県道が直交する。交差点改良前は県道125号(東西方向)に優先権があり、県道113号(南北方向)が一時停止で規制されていた。しかし、どちらの道路も同程度の道幅で見通しがよいために、いわゆる「十勝型事故(コリジョンコース現象)」が起こりやすい交差点だったのだろう。100m東にある七川南交差点(東名阪道に並行する県道40号名古屋蟹江弥富線との交差点)に信号が設置されているために、この交差点に信号機を追加設置することはためらわれたとのこと。

ラウンドアバウトにすることで減速が必須となるので、それだけで重大事故を抑制することができる。赤信号で待たされることがないので信号無視による重大事故も起きない。ただし、通行車両がラウンドアバウトの通行方法を理解している前提のことだ。

現地を訪問して15分ほど眺めてみたところ、愛知県なので私の中の評価基準を下げていたからかも知れないが、通行する車両のマナーの良さに少し驚いた。通行する車両いずれもウインカーのタイミングが正しく、エプロンに大々的に乗り上げる車両もないし、横断を待つ歩行者がいたら停車する。いつもこんな状態だといいのだが。

路線県道113号鹿伏兎大井線/県道125号佐屋多度線
所在地愛知県愛西市大井町道一
完成時期2018年6月22日10時30分供用開始
実走行日2020-02-23
全景写真
大井町道一ラウンドアバウトを西側から眺める拡大する
大井町道一ラウンドアバウトを西側から眺める。高架道路は東名阪道だ。
大井町道一ラウンドアバウトを北側から眺める。全ての接続路とも交差点の60~90m手前に警戒標識「ロータリーあり(201の2)」が設置されている。一般的なラウンドアバウトと比較して、設置位置はかなり手前の印象だ。それだけ高速走行車両が多いということか?
大井町道一ラウンドアバウトを北側から眺める拡大する
北側で、より接近して眺めてみる。南北方向の県道113号鹿伏兎大井線には分離交通島は設けられていない。
大井町道一ラウンドアバウトを東側から眺める拡大する
東側から眺める。1枚目の写真と比較するとよくわかるが、中央島がかなり南側へオフセットされている。どういう効果を期待しているのだろうか。
南側から眺める。この接続路に建てられた規制標識だけ逆なのだが何を意図したものだろうか。
供用開始からわずか1年半にも関わらず、エプロン端は崩壊している。
中央島に建てられた交差点名。町道1号ではありませぬ。

現地取材は日曜夕刻。交通量はそこそこある時間帯のはずだが、1分間に1台程度だった。