熱海自然郷ループ


伊豆スカイラインと長浜海浜公園の間の山肌に広がる別荘地内を通る市道がループしている。正確に言えば後付け道路が本線のようになりループしているように見えるようになった、というべきか。要は、ループの途中に同じぐらいの幅員の分岐があるのだ。よって、地図を見ただけでもわかるものの、のの字と認定するわけにはいかないことをここでレポートする。

ループを構成する橋は2基、下側が「無名橋11」(1970(昭和45)年完成/橋長5.0m/市道八幡大渡所線)、跨ぐ方が「自然郷1号橋」(1974(昭和49)年完成/橋長23.5m/市道中央横断道路線)だ。いずれも二級水系上多賀大川の支流である大川2号に架かっている。このループ付近から上の道路は頼朝ラインと呼ばれる。沿道の樹木が豪快に成長しており、緑のトンネルが延々と続く。

熱海自然郷は小松地所(1997年に解散済み:小松製作所(現コマツ)の子会社であった)が1960年代に開発した別荘地。熱海城から熱海自然郷を経由して伊豆スカイライン玄岳ICまでの「熱海新道」も同社が運営した一般自動車道(有料道路)であった。

およそ50mの区間で5mの標高差を半径12mで克服している。道路構造令から大きく逸脱しているわけではないが、さすが1960年代の開発着手と思わせるギリギリを攻めた道路といえるだろう。

路線市道中央横断道路線,市道八幡大渡所線
所在地静岡県熱海市上多賀字大渡所
回転度270度
完成時期1974(昭和49)年
実走行日2017-06-03
全景写真
上多賀の浜のほうから登ってくると、このような風景で橋をくぐる。まさか走ってきた道をこの橋で越えるとは気付かない。
熱海自然郷ループ全景拡大する
ループ途中で熱海自然郷ループ全体を眺める。この勾配と曲線半径、さすが1960年代の開発着手だ。当時の車は難なく登れたのだろうか。
ループ途中で分岐する道路からループを眺める。これだけの幅員の道路が接続していると「のの字」とは言い難い。
自然郷1号橋拡大する
これが「自然郷1号橋」だが、橋名板も橋歴板もない。高欄の外側にはナチュラルな植栽が施されている。要は伸びまくった雑草だ。
熱海自然郷ループを俯瞰できるはずの場所拡大する
熱海自然郷ループを俯瞰できるはずの場所だが、成長した樹木が視界を大きく遮っている。とても残念だ。
こちらは「大川2号」に架けられた「無名橋11」である。無名橋が多すぎるので番号で識別されているのだ。無名じゃないじゃん。

熱海自然郷ループ ビフォー・アフター

中央のスライダーを左右にずらして、自然郷1号橋架設前後の様子を確認しよう。

Before
After