南草津プリムタウン

草津と瀬田の間にあった広大な水田が住宅地に変貌した。

1953(昭和28年)の台風13号では狼川の決壊で右岸集落(南笠町)に被害が及ぶことを避けるために、人家の少なかった左岸堤防を人為的に切るという荒業で乗り切り、長らく水田が広がる土地であったが、2015年頃、ついに宅地化に向けて動き出した。

宅地造成に際して行われた遺跡調査で、飛鳥時代末期の製鉄・鋳造遺構が確認されている。(参照→草津市 | 黒土遺跡発掘調査成果の説明会の開催方法について(令和2年9月29日更新)

2016年1月の南草津プリムタウン土地区画整理組合設立を経て、2017年6月に草津市が公表した「南草津プリムタウン土地区画整理事業の事業計画変更について」において、当初十字路を予定していた交差点2件をラウンドアバウトにすることが明らかになった。

訪問時はまだまだ分譲および造成の真っ只中で、10年後はもとより3年後の様子さえも想像できない状態であった。再訪する機会があれば、街並みの変化に驚くに違いない。

路線《北側》市道南笠野路線/市道野路南東西線
《南側》市道南笠西70号線/市道南笠西83号線/市道南笠西73号線
所在地《北側》滋賀県草津市野路町
《南側》滋賀県草津市南笠町
完成時期2020年9月
実走行日2021-02-12
全景写真

北側ラウンドアバウト

南草津プリムタウン北側ラウンドアバウトを西側から眺める拡大する
南草津プリムタウン北側ラウンドアバウトを西側から眺める。
北側から眺める。路面ペイントの「ゆずれ」字体が一般的ではない気がする。
南草津プリムタウン北側ラウンドアバウトを東側から眺める拡大する
東側から眺める。特筆すべき特徴はほとんどない。
南側から眺める。警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていない。
中央島には舗装材で象られた草津市章がある。市がラウンドアバウト設置を誘導したと見てよいだろう。
エプロン端は歩車道境界ブロックを用いている。

南側ラウンドアバウト

南草津プリムタウン南側ラウンドアバウトを西側から眺める拡大する
南草津プリムタウン南側ラウンドアバウトを西側から眺める。北側ラウンドアバウトに比べると小径で、接続路に分離島がない。
北側から眺める。写真背後はまだ造成中のため市道南笠西73号線は未完成のようだ。
東側から眺める。正面の山並み中央が比叡山。
南草津プリムタウン南側ラウンドアバウトを南側から眺める拡大する
南側から眺める。歩道は道路片側設置のようだ。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」の設置はラウンドアバウトに指定された2020年9月だ。