釣師防災緑地ラウンドアバウト

2011年3月の東日本大震災に伴う津波で地区内160世帯の全住宅が流される等甚大な被害を受けた福島県新地町釣師地区。町は集落があった場所を災害危険区域に指定し、県が実施した海岸堤防の嵩上げと合わせて緑地公園が整備された。元集落のほぼ中心にあたる場所に釣師浜漁港へのアクセス道路を接続する交差点を設けることとなった。当初は十字路の設計であったが、2015年1月にラウンドアバウトへ変更された。

釣師防災緑地は2017(平成29)年春の完成を目指していたが、工期が延長され、最終的に2019年12月に開園している。ラウンドアバウトは開園に先立つ2019年4月16日から供用が開始された。交差点の片隅には新地町の新しいシンボルである「復興フラッグ」掲揚ポールが常設されている。

緑地公園内には舗装常設のパンプトラック(BMXやMTB等の自転車競技施設)やオートキャンプ場(15区画)が設けられることになっている。

釣師防災緑地ラウンドアバウト空撮映像

カテゴリーラウンドアバウト
路線福島県道38号相馬亘理線/福島県道171号新地停車場釣師線
/町道釣師埓浜公園線/町道釣師漁港線
所在地福島県相馬郡新地町谷地小屋字釣師
完成時期2019(平成31)年4月16日午前10時供用開始
実走行日2019-11-03
全景写真
(2019年11月3日撮影) 釣師防災緑地ラウンドアバウトを北側から眺める。
釣師防災緑地ラウンドアバウトを東側(釣師浜漁港)から眺める拡大する
釣師防災緑地ラウンドアバウトを東側(釣師浜漁港側)から眺める。
南側から眺める。公園内の道路は意外にも中央線がない(=幅員5.5m未満)狭い道路だった。実質新設道路なのに、なぜ?
釣師防災緑地ラウンドアバウトを西側から眺める拡大する
西側から眺める。左奥のポールに「復興フラッグ」が掲揚される。
釣師防災緑地ラウンドアバウト全景拡大する
釣師防災緑地ラウンドアバウト全景。
釣師防災緑地ラウンドアバウトと釣師浜漁港拡大する
釣師防災緑地ラウンドアバウトと釣師浜漁港。漁港とラウンドアバウトの間にオートキャンプ場が見える。

(2015年7月19日撮影) 釣師防災緑地施工中拡大する
嵩上げ施工中の交差点南西角から撮影。この交差点がラウンドアバウトになった。このとき、復興フラッグは南西角に立てられていた。
「復興フラッグ」(三代目)