天竜川駅北口駅前広場(ラウンドアバウト)


JR天竜川駅は北口しかなかったが、2006年に貨物駅が廃止になったこと、駅南側の住宅地化が進行したこと等による駅南側住民の駅利用に関する要望に応えるためか、天竜川駅の橋上駅舎化と南口及び北口駅前広場の整備が2014年頃から順次進められてきた。その成果の一つとして、道路の屈曲点とラウンドアバウトを組み合わせる形で北口駅前広場が整備された。

※ 明治~昭和中期、天竜川上中流の山林で伐採した木材を筏で流し、駅の東1kmの河畔で陸揚げして鉄道で輸送していた。また、天竜川の川砂利出荷も多かった。天竜川駅はこの積み換え拠点として活躍したが、その後の輸送モード変革に伴い、1990年代前半に同駅での貨物取扱いは実質消滅した。
現在でも、その貨物線跡の盛土がわずかに残っている。

当初の計画ではラウンドアバウト採用の予定はなかったが、その後の計画変更により採用された模様。鹿島台駅西口の事例を参考にしたのだろうか。タクシーと自家用車送迎の交通流を左右に振り分けて安全を確保しているのは好印象だ。県道296号熊小松天竜川停車場線が狭隘だからかバス路線は駅前に乗り入れておらず、駅前広場にバス停はない。

2019年度末完工予定とのことであったが、予期せぬ遺跡発掘調査が割り込んだらしく、およそ半年遅れの2020年10月供用開始となった。

路線県道296号熊小松天竜川停車場線(県道315号五島天竜川停車場線重用)
/市道和田58号線
所在地静岡県浜松市東区天龍川町
完成時期2020年10月1日供用開始
実走行日2020-11-21
全景写真

2020年11月21日撮影

天竜川駅北口駅前広場(ラウンドアバウト)を北側から眺める拡大する
天竜川駅北口駅前広場(ラウンドアバウト)を北側から眺める。天竜川駅の新駅舎は2017年9月24日に正式供用となった。道路中央に分離島を設けなかったのは、小回りできない車両対策だろうか。
東側(自家用車送迎エリア)から眺める。撮影は11月の15時40分。季節によっては逆光で歩行者を見失う危険な状態になるおそれがありそうだ。もっとも、駅前なので歩行者が多いことは運転者も十分予想できるだろう。
天竜川駅北口駅前広場(ラウンドアバウト)を西側から眺める拡大する
西側から眺める。こちらも路面ペイントの導流帯である。手前右の規制標識「一方通行(326-A)」はタクシー乗り場への進入路である。
いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていない。
天竜川駅南北自由通路から俯瞰する天竜川駅北口駅前広場(ラウンドアバウト)拡大する
天竜川駅南北自由通路からラウンドアバウトを俯瞰する。中央島は浜松市の市章をデザインしている。写真左下、歩道の舗装を一部変えているのはどんな意図だろうか。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は2020年8月24日に設置(正式納品)されたことを示している。
北口駅前広場案内図。写真では見えないが案内図上に点字解説が付されているし、駅前周辺に点字ブロックが張り巡らされていることもわかる。視覚障害者はラウンドアバウトを渡るのは怖いと聞く。駅前なので人も車も自転車も多く、対策はこれで十分だろうか。

2019年11月16日撮影

供用開始の1年前はまだまだ絶賛工事中でした。
朝から晩まで通行が絶えない場所に中央島を作るのはいろいろ工夫が必要だったでしょう。