円筒分水

水柏幹線朝国円筒分水工

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滋賀県南部を流れる、琵琶湖への流入河川では最長である野洲川。長いだけに水争いの歴史も長い。江戸時代には70以上の堰が設けられ、旱魃時には川の上下左右を問わず流血の争いがあったという。

争いを減らしたいのは誰もが思うことで、1939(昭和14)年には野洲川普通水利組合が設立され、野洲川沿岸農業水利事業の着工をみた。途中、戦争のために事業は中断したが、1951(昭和26)年には野洲川ダムが完成、1955(昭和30)年に水口頭首工が完成した。水口頭首工から引き込まれる水路が水柏幹線で、1956(昭和31)年から1964(昭和39)年に実施された野洲川中流部潅漑排水事業により水柏幹線が整備され、1962(昭和37)年に朝国地区に円筒分水工が設けられた。

2006(平成18)年から2009(平成21)年に実施された国営造成土地改良施設整備事業により、水口頭首工や水柏幹線の改修・補修工事が行われ、この円筒分水工も2008(平成20)年に改築されている。

管理者野洲川土地改良区
水系淀川水系野洲川
所在地滋賀県湖南市朝国
完成時期1962(昭和37)年/2008(平成20)年改築
訪問日2017年04月15日

2017年04月15日撮影

通水していない円筒分水。改築してもオリフィス型を継続している。周囲の水田の状況から見るに、週明けには通水するだろうか。

およそ1/4の分水側吐出口。手前にある池は親水型の調節池らしい。

その調節池を下から眺める。

調節池の直下にある分水工。ここの分水比率は厳密でなくていいのか。右側の水路に水門が設けられているが、ゲートは腐食し、長らく閉められた気配がない。

水柏幹線朝国円筒分水工全景。2006年から2009年の国営造成土地改良施設整備事業と併せて実施された「野洲川沿岸地区地域用水機能増進事業」により、分水工横に展望台が設けられた。

2017年04月29日撮影

豪快な勢いで噴き出す用水。2週間前との違いに驚いた。もはや円筒分水ではなく噴水だ。
遠くに近江富士(三上山)が見える。

調節池は完全に水没し、淵から溢れている。

4枚目の写真とほぼ同じ位置から撮影。

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