坂東インター工業団地ラウンドアバウト

圏央道開通に合わせて、坂東市が坂東IC北西部に工業団地の建設を進めていた。どういう検討経緯か未確認だが、工業団地内にラウンドアバウトを新設する工事を始めたとの公式発表が突然流れてきた。東西方向の道路建設に伴って新設することとなった交差点がラウンドアバウトとして設計されたようである。

工事はあっという間に終わり、2018(平成30)年11月15日15時から供用開始された。供用開始後最初の土曜夕方に現地を取材訪問したものの見学者はおらず、通過する車両は慣れた感じで走行していたのが少し意外だった。いずれの接続路にも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」はなく、規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」のみ設置されている。

歩道と環道接続部の間に乗用車1台分のスペースが確保されている点が好印象。また、通過車両に製品輸送の大型車が多いからだろう、エプロンはゼブラペイントだけで段差は設けられていない。

カテゴリーラウンドアバウト
路線市道岩1級3号線/(市道)
所在地茨城県坂東市冨田
完成時期2018(平成30)年11月15日15時供用開始
実走行日2018-11-17
全景写真
坂東インター工業団地ラウンドアバウト全景拡大する
坂東インター工業団地ラウンドアバウト全景。右上の山並みは筑波山。
坂東インター工業団地ラウンドアバウトを南側から眺める。
西側から眺める。
北側から眺める。
東側から。
コンクリートパイルを積んだトレーラーはエプロンを最大限活用しないと通過できない。
環道走行車が優先であることを示す看板が立てられているが、これではラウンドアバウト初心者はわからないだろう。しかし、およそ20分の取材中、どの車両も昔からここにラウンドアバウトがあったかのようにスムーズに通行していた。
横断歩道と環道の間には乗用車1台分のスペースが設けられている。これが本来あるべきラウンドアバウトの構造だ。
規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」は11月10日に設置されたらしい。もっとも、標識に記されるこの種の日付は書類上の日付と一致していて、実際に設置された日と異なっていることがある。