名古屋・三の丸二丁目交差点

名古屋城の足下というか、県庁・県警・市役所の足下の交差点でラウンドアバウトの導入検討を行っていることが明らかになったのは2019年9月。4件の候補交差点のうち、市が設定した条件に最も近い交差点が選定され、2020年9月23日から試行運用が開始された。当初は社会実験の予定であったが、何らかの事情で試行運用となった。

愛知県内ではラウンドアバウトが法制化される以前から社会実験を行ったり、2014年の改正道交法施行とともにラウンドアバウトに指定された交差点が4件ある等、国内でも先進的な土地なのになんでいまさら試行運用なの?と疑問が湧く。答えは単純、「名古屋市内では未指定だから」だと見られる。他の政令指定都市でも実績は豊富にあるのに。

ともあれ、官庁街の真ん中で元々交通マナーはよい地である。分析に値するデータは集まっているだろうか。

訪問したのは土曜日で、おまえ何周しよん?って突っ込みたくなる車が多数あった。

路線市道公館東西第2号線/市道公館南北第1号線
所在地愛知県名古屋市中区三の丸2丁目
完成時期2020年9月23日午前7時試行運用開始
実走行日2021-02-13
全景写真
三の丸二丁目の試行運用ラウンドアバウトを南側から眺める。なんとこの1枝だけ規制標識「環状の交差点における右回り通行(327の10)」が上下逆転なのである。逆なら逆で全部統一されるのが普通なのだが。
西側から眺める。正面に見えるのは愛知県庁。
北側から。
東側から。どの方向も似たような風景で、雨天や夜間は方向を見失いそうだ。
環道に面する分離島の仮設ブロックは見たことがないコンクリート製品だった。防護柵か侵入防止柵の基礎材だろうか。