日立町ロータリー


日立製作所の圧縮機・特殊鋳鋼生産工場として1943(昭和18)年に操業開始した清水事業所北側の社宅内に円形交差点が設けられた。地元住民の採用が進んだからだろうか、社宅の規模は年を追うごとに縮小され、2015年から2016年にかけてすべて取り壊し更地化された。

最後まで社宅が残っていた西半分の土地は再造成され、2017年に「エンブルタウン清水日立町」として分譲された。2020年時点でも絶賛販売中。デベロッパーは静岡市を地盤とするヨシコンで、販売はセキスイハイムやパナホーム等の複数社が担っている。社宅取り壊しでロータリー交差点も撤去されるのでは?と心配したが、接続路が4枝から3枝になったものの、ロータリー交差点は再造成の範囲外であった。

警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていないが、一方通行で規制されているので、実質的にロータリー交差点と言ってよいだろう。

住宅団地内の円形交差点としては南海初芝ロータリー案内ロータリーに次ぐ草創期の物件である。そういう時代に作られているので、当然ながら防火水槽併設型ではない。

路線市道日立13号線/日立17号線
所在地静岡県静岡市清水区日立町
完成時期1943(昭和18)年
実走行日2020-02-23
全景写真
日立町ロータリーを北東側から眺める拡大する
日立町ロータリーを北東側から眺める。日立製作所清水事業所社宅建設当初からのメインストリートで、道幅は殆ど変わっていないらしい。
日立町ロータリーを南東側から眺める拡大する
南東側から眺める。いずれの接続路も一時停止の規制なし。
北西側から眺める。一帯が日立の社宅だったことを伺わせる痕跡は町名だけになった。
中央島の片隅にある台座らしきもの。何を載せていたのか。
中央島から北東方向(1枚目の写真の反対方向)を眺める。近年の住宅団地でもなかなか珍しい幅員だ。道路左側の米穀店は昭和30年前後からあるらしい。
中央島に設置されているシャンデリア型街路灯は、その米穀店の寄贈によるもの。この形状からして昭和40年代前半の設置か。
1946(昭和21)年3月26日米軍撮影の空中写真。この一角の街区は75年経った今もほとんど変わっていない。

四輪車で走行してみたが、小径の環道なので最徐行を求められる。