白糸の滝交差点(ラウンドアバウト)

富士宮屈指の観光名所、白糸の滝の入口にあたる三叉路がラウンドアバウトに改修された。2016年5月24日から同年秋までの予定で試験導入されていたが、11月11日に静岡県の検討委員会が本格導入を了承、2017年7月末までに直径13.5mの中央島の恒久設置や信号機の撤去等の工事が完了した。

試験導入期間中はコンクリート縁石を路面に設置するだけの簡易中央島であった。また、試験導入に伴って交差点に面するファミリーマートが店舗を敷地内で移転、2016年7月15日にリニューアルオープンしている。

訪問時は既に正式導入後ではあったが、そもそも白糸の滝を訪問する観光客は、数年に一度ないしは初めての訪問であり、ラウンドアバウトの国内導入がまだまだ少ない現状では、初めての通行経験の人が圧倒的多数であろう。15分ほど眺めている間に、方向指示器の不適切な合図、環道で停止して流入車に道を譲る車、エプロン乗り上げ走行、歩行者妨害、逆走、環道内並走(追い越し?)、分離島でのUターン、等、ありとあらゆる「禁じ手」を見ることとなった。

それほど酷い通行状況ながら見ている間に事故が発生しなかったのは環状交差点が優れたシステムであることを示しているのだが、それでいいとは言えない。土休日には地元警察の交通指導(取締じゃないぞ)を期待したい。

カテゴリーラウンドアバウト
路線県道414号朝霧富士宮線/市道内野44号線
所在地静岡県富士宮市上井出
完成時期2017年8月
実走行日2017-09-09
全景写真
南側から白糸の滝交差点を眺める拡大する
南側から白糸の滝交差点を眺める。左折方向が県道414号朝霧富士宮線、直進(右斜奥)方向が市道内野44号線で朝霧高原方面へ行くことができる。
なお、三方向とも警戒標識「ロータリーあり(201の2)」は設置されていない。
西側(白糸の滝側)から眺める。この分離島の向こう側でUターンする強者がいたのは驚きだ。
北側から眺める。ここで環道を逆走するように右折する車を2台見た。運転者の感覚を疑うのは容易だが、案内が不足しているのも事実だ。
中央島の工事は今年行われたはず。いつ終わったのか知らないが、なんでこんなに草ぼうぼうなのか。
この交差点唯一の横断歩道。左奥に設置されているゼロの距離標は市道内野44号線の起点を示している。