南海電鉄白鷺駅は住宅公団白鷺団地の建設や大阪府立大学中百舌鳥キャンパス整備拡張に合わせ、1964(昭和39)年5月に開業した。駅開業に合わせて国道310号(高野街道)までの市道中百舌鳥24号線450mが整備されたようで、どういう意図をもっていたのかわからないがロータリー交差点が3件設けられている。
国土地理院空中写真によれば、1966年には現在と同じ配置のロータリー交差点が存在しているが、送電線や鉄塔はまだないように見える。
南西寄り2件のロータリー交差点には、現在は 関西電力 泉北金田線※ の送電鉄塔が建てられている。現場の標示によれば1983(昭和58)年6月建設。しかし1974年の空中写真で鉄塔の存在を確認できるので、最初は低容量対応型鉄塔で、その後1986年に建て替えられたのだろうか。
※泉北変電所と金田変電所を結ぶ77kV送電線
交通量は国道310号と駅を結ぶ市道中百舌鳥24号線の交通量が圧倒的に多いが、ひっきりなしというわけではない。環状交差点としての運用は不可能ではないが、環道優先が理解されるには程遠い交差点だろう。
カテゴリー | ロータリー |
---|---|
路線 | 市道中百舌鳥24号線/市道中百舌鳥16号線 市道中百舌鳥24号線/市道中百舌鳥27号線/市道中百舌鳥32号線 市道中百舌鳥24号線/市道中百舌鳥福田狭山線 |
所在地 | 大阪府堺市東区白鷺町1丁 |
実走行日 | 2018-01-06 |
全景写真 | |
白鷺駅前ロータリー拡大する白鷺駅前から泉北金田線24号鉄塔ロータリーを眺める。24号鉄塔の向こうに23号鉄塔も見える。 駅前ロータリーを北西から眺める。分離島がいい働きをしていそうだ。 東側から眺める。進入車優先を印象づけるペイントが施されている。 南西から眺める。ロータリー交差点と言えど環道は駐停車禁止があるべき姿だと思うが、規制は駐車禁止のみ。駅前であるが故に・コンビニがあるが故に、停車車両が絶えない。 関西電力 泉北金田線24号鉄塔ロータリー北東側から眺める。中央島に「とびだし注意」って書かれてもなあ。何が出てくるんだ?南東側から眺める。この道路はロータリー交差点へ向かって一方通行で、この道路のみ一時停止で規制されている。 拡大する 南西から眺める。写真ではわかりにくいが、ロータリー交差点のすぐ手前に橋が架かっている。 その名は柳橋。昭和39年3月竣工と記されている。駅開業に合わせて整備された道路であることがわかる。 北西から眺める。この道路は一時停止の必要がない。 泉北金田線24号を示す標示板。 関西電力 泉北金田線23号鉄塔ロータリー北東から眺める。このロータリー交差点は隅切り(交差点の角を曲がりやすくするために道路沿いの土地を切り取る)が甘く、狭隘な印象を受ける。速度抑制を狙っているとすれば高度な技だ。南東から眺める。この道路は環道から流出の一方通行になっている。 拡大する 南西から眺める。向かって左右の道路はいずれも流出方向一方通行なので、出合い頭で衝突する危険が低いからか、このロータリーを通行する車両は豪快なスピードで回っていた。 北西から眺める。中央島のキワを攻め、そして車が負けた跡が生々しい。 泉北金田線23号を示す標示 |